<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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健康向上に役立つだろうと自転車を買ったのはもう8年ほど前になる。
勤務していた会社の20年勤務表彰でもらった特別金からいくばくかを捻出してカミさんがロードバイクを買ってくれたのだ。
念のために断っておくと、勤務表彰でお金をもらったのは私。
でもそこから自転車を買ってくれたのはカミさん。
なんとなくしっくりと来ない会計なのだが、あえて触れないでおくことにする。

その自転車を買ってもらったのは良かったのだが、もともとがものぐさな肥満体質だったためたまに乗るくらいでほとんど風雨にさらされるにまかされる存在になっていた。
高価なアルミフレームの自転車なのに、カバーをカバーをかけたままの存在になってしまっていたのだ。
それが急転したのは大阪府北部地震が発生したためであった。
一昨年の初夏に発生した大阪北部地震では朝の通勤時間に全ての交通機関が止まってしまった。
この日、私は母のことでかかりつけの病院に相談にいくことになっていて実家近くのその病院まで行かなければならならなかったのだ。
自宅から実家まで片道20kmほどあり、電車が止まってしまっていたので自動車で移動するしかない。
でも阪神大震災のときに自動車での移動は大渋滞に巻き込まれるという経験をしているだけに得策ではない、と思った。
阪神大震災のときは50ccのバイクを持っていたので、それで移動したのだが今はない。
だから私は「自転車で行こう」と決めたのであった。

日頃あまり動いていない人がいきなり自転車で往復40kmが走るのは今考えるとかなり無謀だ。
確かにこの翌日は足の関節や筋肉が痛んで大変な事になってしまったのだが、この日以来自転車でたまに走るようになった。

一日中走るというようなサイクリストみたいなことは流石にできていないが、数日おきに5km〜20kmをこまめに走るようになった。
今月は家に居ることが多い上、人には遭遇したくないという感覚もあった。
家にいるとストレスも溜まるので近所を自転車で走ったりするうちに気がつくと今月累計走行距離が200kmを突破。
同時に体脂肪率が標準値の範囲内に突入。
膝が痛くなったり関節がうずくこともなくなった。

新型コロナウィルスの引きこもり。
悪いことばかりではなかったようだ。



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