「日本政府の新型コロナウィルス対応は主要国中最低の評価だ。でも、なぜか封じ込めに成功している。それも他の先進諸国と比較するとダントツに感染者数も死者数も少ない。」
と報じたのは米誌ニューズウィークだったか他のメジャー紙だったか。
確かに日本政府のユルユルの対応はいかにも頼り無げに見えてしまう。
それは国民側の視線からは明らかなのはもちろんのこと、米国から見ても同様だったようだ。
この「なぜか感染者も死者も少ない」原因は誰にもわかっておらず世界のミステリーになっている。
今週発売の月刊文藝春秋では京都大学の山中伸弥教授がその原因の謎を「ファクターX」と呼んでいた。
「ファクターX」
他の国に比べると何もしていないように見える日本政府の対策は、統計的にも機能していることを証明している。しかもトップレベルの封じ込めを実現している。
その原因は何なのか。
ある人はそれをBCGワクチン接種で得た免疫力ではないかと予想する。
またある人は昨年暮から多くの中国人観光客に接した日本人が自然免疫をすでに獲得しているためだと予想する。
その他、極度の潔癖症。
キスはもちろん握手もせずに一定距離を置いてお辞儀をするだけの挨拶文化。
靴を脱いで家に上がる習慣。
春先のマスクはあたりまえ。
などなどなど。
ワクチンの開発と同様に「ファクターX」の正体を突き止めるのも重要な研究テーマなのかも知れない。