平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

米長永世棋聖不出来の一局

2013-09-01 18:54:20 | 将棋


将棋ファンの皆様、こんばんは。広島はあいにくの雨ですが、めっきり涼しくなり、過ごしやすくなりました。
さて、今日は12年前に指された棋王戦島九段VS米長永世棋聖の一局を鑑賞しましょう。
私は中国新聞を購読しています。中国新聞の将棋欄は棋王戦です。その頃はまだネット中継が行われていなかったので、朝食をとりながら将棋欄を見るのが日課でした。
この将棋は米長永世棋聖にまったく気合が入っていない(ように見える)不出来なものでした。図は後手米長永世棋聖が1筋の歩をのばし、△1六歩、▲同歩、△1八歩打、▲同香、△1九飛打、▲1七香、△1八角打、▲2六飛打、となった局面です。ここで、米長永世棋聖の攻めは完全に切れています。以下、△3二金に、▲3九金と寄られ飛車か角が詰んでしまいました。私は、前日の新聞でこの局面まで読んでいました。プロだから素人と同じことはやらないだろうと思っていたら、素人が予想していた局面と同じになっていたのでびっくりしました。
観戦記者は、この将棋を褒め称え「これぞ米長将棋だ、仙人の境地に達した米長でなければ指せない。読者諸君は勝負を超越した芸の神髄を堪能すべし」というような内容の記事を書いていました。読者を見下した観戦記者と、やる気のない将棋を指した米長永世棋聖に対し無性に腹が立ってきて、米長HP掲示板に怒りのコメントを投稿しました。それまで米長ファンの語らいの場であった掲示板に突然爆弾が放り込まれたので、蜂の巣をつついたような騒ぎになりました。若気の至りとはいえ、こんなことをしてはいけませんね。反省しています。

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