淡泊な山崎八段

第81期順位戦Ｂ級組回戦山崎隆之八段vs.久保利明九段

図は、先手山崎八段が４二のと金を５二に寄せた局面です。
すでに山崎八段劣勢の局面ですが、まじめに指せばまだ手数は延びたはずです。
▲５二と、としたために、すかさず△６九飛成と指され一巻の終りとなりました。
▲同銀では、△８七金打、▲７九玉、△７七銀成、▲同桂、△５八角成、までです。
この順はアマ５級でも指せるので、山崎八段に見えないはずはありません。
山崎八段はたぶん嫌になったんです。
これ以上指し続けてもしようがないと思ったのでしょうね。
でも、プロですからね。勝てない局面でも最善を尽くさなければいけません。