平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

「精神文化を学べ」―内館牧子―

2013-08-29 12:30:43 | 将棋
将棋ファンの皆様、こんにちは。食後のコーヒーを飲みながらくつろいでおられることでしょう。今日は将棋世界7月号に掲載された内館牧子氏による「精神文化を学べ」と題する連載記事を紹介しましょう。なお、食事中の方は読まないほうが良いです。吐くかもしれません。

『週刊新潮』(13.4.25号)に、次の記事があった。
<入玉でコンピュータと引き分け「塚田九段を泣かせた非礼感想戦」>
これはご承知のように、現役棋士五人と五種類の将棋ソフトが対戦した「電王戦」の第四局である。この団体戦は、早くから話題になっていた。同誌によると、入玉で引き分けた塚田九段の涙した理由のひとつは、今回のソフト「Puellaα」を開発した五十代男性のひと言だったという。「入玉への対策はしていましたが、なおざりだった。名局と言われた前の2戦と比べて、つまらない将棋になってしまった。勝ちを逸したけど仕方ないです」
同誌はこの言い方に対し、「ベテラン棋士」の言葉として
「棋士は、自分が指した悪手を″つまらない手″だと言うことはあっても″つまらない将棋″だとは絶対に言いません(中略)やはり、それは相手に対して、尊敬の念を持って戦っているからです」と書いている。うなずく人は多かろう。
私は開発者の発言を読んだ時、「五十歳にもなって、教養がないんだなァ。相手にするだけ無駄だわ」と思った。
むろん、開発者としては、人間に圧勝するソフトを開発することは第一義だ。しかし、衆目が集まる中で戦う以上、少なくとも将棋界の精神文化を、ザッとであっても学んでおこうと思うのがその人の教養というものだ。この五十歳男性は、「将棋」という相手の舞台で開発の仕事をしながら、その文化や伝統、歴史などにはまったく無関心だったのだろう。とにかく、強いソフトを開発することに心血を注いで来たのだろう。だが、たとえそうであっても、相手への敬意として文化や精神を学ぶ姿勢が教養というものだ。
一方、4月19日の秋田魁新報に、比較すると面白い記事が出ていた。囲碁棋士の井山裕太さんが、張栩棋聖からタイトルを奪い、碁界初の六冠となった際の様子である。終局後、井山さんは張さんの気持ちに配慮し、喜びを表さないよう努めていたことに、周囲は気づいていたという。二十三歳の井山さんの態度に対し、五十歳の開発者は「つまらない将棋」と言った。これを「開発者は部外者だから」で看過してはなるまい。井山さんの態度について、同紙は書いている。
「自分には喜びでも相手にとっては悲しみであることを、若き天才はよくわかっているのだ」
こういう抑制の精神は、将棋、囲碁のみならず、柔道や相撲などの武道にも、日本独特の文化として共通する。「中高年」と呼ばれる年齢になってもなお、それさえ知らぬ人に腹をたてたり、泣いたりするのは無駄以外の何ものでもない。


私はこれまで、このように呪われた文章を読んだことがありません。内館牧子(以下著者と呼ぶ)という人は、魔界の住人なのでしょう。近寄らないのが良さそうです。うっかり近寄ると祟りがあるかもしれません。とはいうものの、せっかくキーボードから手打ちで書き写したので、少し感想のようなものを述べることにします。

「Puellaα」を開発した五十代男性、という言い方は、嫌らしいですね。胸が悪くなりそうです。普通に伊藤英紀氏と書けばいいのにね。訴えられることを心配したのでしょうか。
ところで、将棋界の精神文化って何ですかね。私には何のことかさっぱりわかりません。まあ何だっていいや。七十歳にもなって教養がない人、が書いた文章ですから、深く考えるだけ無駄ですね。
さて、ここから本題です。
著者は、伊藤氏が記者会見で述べた次の一言を激しく憤っています。
「入玉への対策はしていましたが、なおざりだった。名局と言われた前の2戦と比べて、つまらない将棋になってしまった。勝ちを逸したけど仕方ないです」
私は何度読んでもおかしいとは思いません。伊藤氏の誠実な人柄がそのまま表れているように感じます。
この将棋は正直つまらないです。どんなに取り繕ってもつまらない将棋としか言いようがありません。つまらない将棋にした責任は、第一に伊藤氏にあります。9五銀とした時点で大差だったのですから、そのまま勝ちきれば何の問題も起きなかったのです。Puellaαの入玉対策が不完全であったために、鑑賞に堪えない将棋になってしまいました。そのことを、伊藤氏は素直に詫びているのです。どこがいけないのでしょうか。
著者は最後の方で、『これを「開発者は部外者だから」で看過してはなるまい』と書いています。大きな間違いです。伊藤氏は部外者ではありません。伊藤氏はソフトを通じて塚田九段と戦ったのです。伊藤氏と塚田九段はともに対局者であり、対等の立場です。著者は、伊藤氏が対局者の塚田九段に敬意を示さなかったことを理由に、もう一人の対局者である伊藤氏を罵倒しているのです。彼女はその矛盾に気づかないのでしょうか。
それにしても、誹謗中傷満載の文章を掲載する日本将棋連盟はどういう団体なのでしょう。このような非常識極まりない団体は早く消滅してほしい。心からそう思います。

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28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まるーべり)
2013-12-22 00:31:32
これで提訴になる。
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Unknown (平ねぎ)
2013-12-22 06:49:52
伊藤さん、訴えたんだね。
こころより応援します。
頑張れ!!
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Unknown (八稜鏡)
2013-12-22 11:06:01
この程度の文言で訴えられるのなら、
文筆活動など不可能であろう。
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Unknown (てす)
2013-12-22 16:00:42
>>八稜鏡

問題は
伊藤の意図や発言を捏造して伊藤を中傷していることですよ
捏造をして中傷することは、犯罪行為なのでそれの掲載を許可した将棋連盟も危ういですね
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Unknown (平ねぎ)
2013-12-22 17:26:25
そうか、全文引用は著作権法違反なのか。
うっかりしてた
内容を削って部分引用にすることもできるけれど、
部分引用で内館氏を批判するのはフェアじゃないからな~
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Unknown (平ねぎ)
2013-12-22 17:46:55
著作権法違反で訴えられるかも

まあ、訴える前に警告があるだろう。
そのとき考えよう。
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Unknown (通りすがり)
2013-12-23 01:13:08
いやいや全然名誉毀損にはならないでしょう。
つまらない将棋っていうのは本当に最悪の言葉だと思います。
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Unknown (ちき)
2013-12-23 06:10:19
今回の伊藤さんの主張は完全に正しい、連盟は謝罪するべき

二回電王戦の伊藤さんは紹介VTR見ても分かる通り対立図を明らかにして宣伝するためにはヒール役は元会長倒したソフトしかない納得の上で
伊藤さんの「普通の将棋を指して欲しいかな、お客さんはそれを望んでると思います、でも勝負なんで何やってもいいです」
ここまで言われてるんだから塚田さんはプロとして前者の立場に立って欲しかった、初めから負け戦を承知で入玉狙いで引き分けってほんとつまらん
将棋ファンはこんな涙に感動したり男らしいとか言ってるけど理解に苦しむ

本題ではないけど涙の理由の1つが伊藤さんの発言扱いされてるがどうしても謎が解けない
記者会見前に引き分けになった時点でハンカチ取り出して盤面で号泣しだした塚田さんに盤面に居ない伊藤さんがいつそれを言うタイミングがあったの?

と思ったけどソースの著者は魔界の住人らしいから祟らないでください、本当にすみませんでした、この通りです、連盟最高!連盟関係者も人格者だなあ
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Unknown (猫ちゃん)
2013-12-23 08:37:04
将棋連盟って、過去に名人戦問題もやらかしてますからね・・・
今回も謝罪拒否とか意地張ってるし・・・

まぁいつものことなんですけどねw
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著作権侵害 (あら)
2013-12-23 16:59:54
このブログの方が犯罪だろう。
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