日銀短観:製造業と非製造業の明暗
今日、2019年9月時点の「日銀短観」が発表になりました。マスコミは3四半期連続の悪化(大企業製造業)などと書いています。
確かにその通りで、特に製造業は米中貿易摩擦を背景に、先行き不安が消えませんが、日本経済は何かこの所 何となく強さも発揮してきているようですので、特に大企業の意識を見てみたいと思います。
「業況判断」のDIは、6月調査の7から5に2ポイント低下(予想は2だった様で、それよりよかった)ですがまだ「良い」という企業の方が多い状態です。
先行きについては、3ヶ月後ですが2と更に3ポイント下がるとみています。
しかし、売上高(計画値)の伸び率についての質問には、2019年度上半期は、対前年同期比0.2%の伸びですが、下半期については0.6%の伸びと微かながら回復を予想しているようです。
更に経常利益(計画値)では上期は前縁同期比-16.9と落ち込みますが、下期は同-0.1%と回復基調となっています。
製造業大企業の胸中は、この所は米中摩擦の激化状態ですが、来年にかけては次第に落ち着いていくと見ているということでしょうか。
一方非製造業大企業についてみますと、「業況判断」のDIは、21と6月調査の23からは2ポイントの低下ですが、まだまだ元気のようです。
先行きについては、3ヶ月後は15とまだまだ元気ですが、次第に後退予想です。しかし、その中でも、建設、不動産、情報サービス、対個人サービスなどではDIは30~40をキープしています。
売り上げ、利益の計画については、2019年度、上期、下期ともかろうじて前年同期比プラスを維持していますが、経常利益の方は、同上期-6.8%、下期-2.5%減少傾向で、利益なき繁忙の様相も感じられます。
企業の先行きへの元気度の指標でもあります研究開発投資の対前年同期比では大企業製造業が対前年同期比で、上期2.5%、下期3.1%と一貫して増加を計画、非製造業大企業も上期3.3%、下期3.5%と増加を計画しています。
大企業は昨今の国際情勢には最も敏感と思われますが、おそらくは、今の混乱状態がそう長く続くものではないのではないかという意識をお持ちのようなきがします。
トランプさんを始め、世界のリーダー達が、十分に賢明であることを願いながら、日銀短観を拝見してみた次第です。
今日、2019年9月時点の「日銀短観」が発表になりました。マスコミは3四半期連続の悪化(大企業製造業)などと書いています。
確かにその通りで、特に製造業は米中貿易摩擦を背景に、先行き不安が消えませんが、日本経済は何かこの所 何となく強さも発揮してきているようですので、特に大企業の意識を見てみたいと思います。
「業況判断」のDIは、6月調査の7から5に2ポイント低下(予想は2だった様で、それよりよかった)ですがまだ「良い」という企業の方が多い状態です。
先行きについては、3ヶ月後ですが2と更に3ポイント下がるとみています。
しかし、売上高(計画値)の伸び率についての質問には、2019年度上半期は、対前年同期比0.2%の伸びですが、下半期については0.6%の伸びと微かながら回復を予想しているようです。
更に経常利益(計画値)では上期は前縁同期比-16.9と落ち込みますが、下期は同-0.1%と回復基調となっています。
製造業大企業の胸中は、この所は米中摩擦の激化状態ですが、来年にかけては次第に落ち着いていくと見ているということでしょうか。
一方非製造業大企業についてみますと、「業況判断」のDIは、21と6月調査の23からは2ポイントの低下ですが、まだまだ元気のようです。
先行きについては、3ヶ月後は15とまだまだ元気ですが、次第に後退予想です。しかし、その中でも、建設、不動産、情報サービス、対個人サービスなどではDIは30~40をキープしています。
売り上げ、利益の計画については、2019年度、上期、下期ともかろうじて前年同期比プラスを維持していますが、経常利益の方は、同上期-6.8%、下期-2.5%減少傾向で、利益なき繁忙の様相も感じられます。
企業の先行きへの元気度の指標でもあります研究開発投資の対前年同期比では大企業製造業が対前年同期比で、上期2.5%、下期3.1%と一貫して増加を計画、非製造業大企業も上期3.3%、下期3.5%と増加を計画しています。
大企業は昨今の国際情勢には最も敏感と思われますが、おそらくは、今の混乱状態がそう長く続くものではないのではないかという意識をお持ちのようなきがします。
トランプさんを始め、世界のリーダー達が、十分に賢明であることを願いながら、日銀短観を拝見してみた次第です。