2種類の「金融」の峻別を 1~2<2011年10月26・28日付のリメイク版>その2
前回の冒頭で触れましたように、企業に融資をして企業の付加価値生産の中から適切な金利を受け取るという実態経済の成長に貢献する金融機関の活動が懐かしく感じられるほどに、「金融といえばマネーゲーム」という認識が広まっています。
金融機関の従業員の間でも、本来最も重要な「経営支援」よりも、「外国為替」や「金融商品」「デリバティブ」など金融工学分野の方が人気があるのではないでしょうか。
もし日本の銀行ではそんなことはないというのであれば、日本の金融機関は健全だ、と思うと同時に、今のマネー偏重の金融世界では損するなと思わざるを得ません。
今の「ゼロ金利で金融機関の本来業務が銀行の収益に繋がらない」という事態は、資本主義経済社会の本来の姿ではありません。
何時までも、経常赤字が治らないアメリカが、覇権国、基軸通貨国という地位を維持するために、無理に無理を重ねて作り出した「かりそめ」の世界です。
ご当人のアメリカでさえ、今回のテーパリングが巧く行けば、ゼロ金利は止めて金利引き上げを考えると言っています。
本当にそうなれば、日本の異次元金融緩和、ゼロ金利政策も不要になり、金融の世界は次第に正常に戻るでしょう。
残念ながら、先行きはアメリカ次第ですが、日本としては、出来るだけ金融の本来の姿、実体経済の成長に役立つのが金融の本来の役割という視点を中心に金融機関の活動を積極化して欲しいと思います。
日本には歴史的に、「額に汗したカネ」と「あぶく銭」を識別する能力があります。
金融を含め、あらゆる経済活動は、GDPの増加に貢献してこそその意義があるという視点を堅持して欲しいと思う所です。
前回の冒頭で触れましたように、企業に融資をして企業の付加価値生産の中から適切な金利を受け取るという実態経済の成長に貢献する金融機関の活動が懐かしく感じられるほどに、「金融といえばマネーゲーム」という認識が広まっています。
金融機関の従業員の間でも、本来最も重要な「経営支援」よりも、「外国為替」や「金融商品」「デリバティブ」など金融工学分野の方が人気があるのではないでしょうか。
もし日本の銀行ではそんなことはないというのであれば、日本の金融機関は健全だ、と思うと同時に、今のマネー偏重の金融世界では損するなと思わざるを得ません。
今の「ゼロ金利で金融機関の本来業務が銀行の収益に繋がらない」という事態は、資本主義経済社会の本来の姿ではありません。
何時までも、経常赤字が治らないアメリカが、覇権国、基軸通貨国という地位を維持するために、無理に無理を重ねて作り出した「かりそめ」の世界です。
ご当人のアメリカでさえ、今回のテーパリングが巧く行けば、ゼロ金利は止めて金利引き上げを考えると言っています。
本当にそうなれば、日本の異次元金融緩和、ゼロ金利政策も不要になり、金融の世界は次第に正常に戻るでしょう。
残念ながら、先行きはアメリカ次第ですが、日本としては、出来るだけ金融の本来の姿、実体経済の成長に役立つのが金融の本来の役割という視点を中心に金融機関の活動を積極化して欲しいと思います。
日本には歴史的に、「額に汗したカネ」と「あぶく銭」を識別する能力があります。
金融を含め、あらゆる経済活動は、GDPの増加に貢献してこそその意義があるという視点を堅持して欲しいと思う所です。