tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

文化遺産破壊、余りにもみじめな人類の統治能力

2015年08月26日 11時24分35秒 | 政治
文化遺産破壊、余りにもみじめな人類の統治能力
 ISがパルミラ遺跡を破壊する写真が新聞に掲載されていました。こうした活動はタリバンがバーミヤンの大仏を破壊したのが始まりでしょうか。
 人類が、その歴史の中で築き上げてきた文化遺産を、無残にも破壊するような行為が流行するような国際情勢に対し、今日の人類は、何が出来るのでしょうか。

 片方で、国連の機関であるユネスコは、文化遺産の認定を行い、それを人類の宝として大事にしようという活動をし、多くの国や人々が、それに賛同して積極的な活動をしています。しかし他方では、その破壊活動が平然と併存するのが今日の人類社会です

 誰しもが、今日の人類社会は、どこかで狂ってしまっていると思いつつも、手の打ち様がないということでしょうか。
 通常の状態であれば、文化遺産の破壊は犯罪として、当然取締りの対象となります。つまり、今の人類社会は、それだけの統治能力がないということに外なりません。

 勿論ユネスコは声を上げて、ISを強く非難していますし、国連も安全保障理事会での討議を考えているとのことです。
 どんな会議になるのか、結果が待たれますが、今日の人類が考えた最も正当性のある国連がいかなる統治能力示せるか。国連は、将来の人類に対して責任を負っているはずです。

 誰しもが解っているのでしょうが、こうした問題は、長く、深い根を持っているものです。
 何故、人類の歴史、文化遺産を軽視し、その破壊活動を平然と行うような人々が今日の人類社会の中に生まれてきたのか、その根源にさかのぼっての検討が必要と思われます。

 単なる対症療法を越えた、今日の人類社会の病巣に達するような討議が行われ、今の人類が、将来の人類に対して責任を果せるような国連の活動に発展していくことを願うばかりです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。