tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

米、EU、経済立て直しに必要なこと:まとめ

2011年12月30日 12時30分16秒 | 経済
米、EU、経済立て直しに必要なこと:まとめ
 最近、改めて世界は民主主義化へ動いているように思えます。アラブ諸国でも独裁政権が倒れつつあります。ミャンマーでも国が開かれようとしています。今後北朝鮮がどうなるかまだ分かりませんが、こうした動きが望ましいものであることは否定しようもなしでしょう。

 こうした動きの背景に、フェイスブックなど、IT技術の普及による情報の伝達の促進があげられています。正しい情報が広く伝わることが社会を良くするのでしょう。
 日本でも、私ども戦中世代は、意図的に誤った情報のみを聞かされ、誤った行動に走った苦い思い出があります。

 一方、今の情報洪水の中で、正しい情報を識別するのも大変です。リビアでカダフィを倒したのも、ギリシャやアメリカで、現政権の経済運営に反対するのもデモです。マジョリティーは正しい情報判断に従って行動するのでないと、その社会は行く先を誤ります。
 
 この7月に、「神話を信じるか見破るか 」を書かせていただきました。
そうしたことをなくするためにも、政権担当者や、責任ある学識経験者、マスコミなどは、正しいことを「解り易く」伝える努力を徹底してほしいと思います。
 「知らしむべからず、依らしむべし」は今の世の中では決して長続きしません。

 表題の経済的混乱について言えば、今の金融理論、金融システムは、解らないものの典型です。プレーヤーたち自身にも解らないうちに思惑が外れて破局を迎え、世界中に迷惑をかけるようなことが繰り返されています。

 一方、実体経済は極めて単純です。単純なものを解りにくくしようとするのは、単純に考えれば、「本当の事が皆に解ってしまうと困る人」の考えでしょう。
 情報化時代、我々庶民の知恵と判断力が問われているようです。しかし同時に、世界のリーダーたち、日本の政府や官僚、学者、マスコミには、是非、徹底して、本当のことを、解りやすく情報発信されるようお願いしたいと思います。


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