tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

人間への投資の徹底投入を

2019年12月01日 23時23分58秒 | 教育
人間への投資の徹底投入を
 トランプ大統領の困った言動もあり、世界経済は不振の局面に動いてきています。
 しかし一方では地球社会は、本格的な対応が必要な大きな変わり目に入ってきているのではないでしょうか。

 地球環境の問題も、予想外に早いペースで人類社会に破壊的な影響を齎す様相です。パリ協定に背を向けるアメリカでも、ハリケーンの巨大化、干ばつによる山火事の異常発生などの現象が顕著です。

 もちろん日本の場合も台風の巨大化、発生頻度の著増で、国民の生命・財産の毀損が大きくなっています。

 同じようなことは、世界中で見られますがその対策であるエネルギー源の転換はいまだに遅々としています。
 エネルギー問題といえば、再生可能エネルギーの多様化、コストの削減、同時に、電力の在庫を可能にする(需給の時間的不一致問題の解消)蓄電技術の開発が喫緊の課題です。

 こうした問題解決には、学際的、業際的な多様の技術開発が急速に進展しなければなりません。

 そのためには、5Gに代表される通信手段の飛躍的向上、AIの質の向上、さらにAIに大量かつ質の高い正確な知識を教え込まなければなりません。
 これは、AI教育というべきものかもしれませんが、その前にこうした創造的な知的開発を行うのは誰でしょうか。

 それは言わずと知れた人間です。すべての源泉は人間の頭脳という事であってみれば、今本当に必要な最も大事なことは、人間教育、人材育成に徹底した投資を投入することではないでしょうか。

 こう考えてみますと、残念ながら現在の日本は、こうした面でも、過去に比べ、国際比較でみてもかなり遅れてしまっているようです。

 もちろんこの30年近くにわたる不況の結果、GDPの停滞、その結果としての、財政の貧困、企業の収益の低下、就職氷河期による人材開発の停滞などなど、政治、行政、企業行動、社会状況など、長期にわたっての停滞を見てしまっています。

 そして、今、経済が正常を見て数年たちますが、その後遺症に悩まされているというが実態ではないでしょうか。
 人間の能力は開発すべきもので、既存の人材を奪い合う事ではない、というのがかつての日本の基本的な考え方でした、しかし「即戦力」などという言葉が流行ってから、日本の人材への投資はかなり貧弱になって来たようです。

 人への投資から始めるなどというのは、時間がかかって今は流行らないのだといった考え方が一般的になったのでしょうか。
 日本には「コメ百俵」などという故事もありました。多分最後に勝つのは、人を育てた国、人を育てた企業という事ではないでしょうか。

 これは、結果的に人材の厚み、平均レベルの高さが違うことによるのだと思いますが、日本は今、何を選ぼうとして言うのでしょうか。

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