tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

雲見 バディブリージング(1)

2008-11-17 22:23:34 | プチ放浪 海沿い編
 

tetujinがダイビングのライセンスをとったのは20数年前。日本職業潜水教師協会(JP) の教習によるオープン・ウォーターのCカードだ。
ダイビングライセンスの教程は、それを認定する団体によって多少異なるようで、JPでライセンス取得のために要求されたのは、記憶違いでなければ
(1)水深5mの水底にあるマスクを、ウェットスーツ、ウェートベルトとフィンを装着して水面から取りにいき、水底でマスクを装着。マスククリアして浮上。1分間水面で立ち泳ぎ。
(2)水深10mの水底にあるウェートと、タンクにつけたレギョレータとBCのセットを水面から取りにいき、まずはレギュレータで呼吸を確保したあとで、水中でウェートを装着。さらにすべてを装着して浮上速度を守って浮上。
の2つだった。
この2つのうちで、実は最初の課題の方が難しかったりする。マスクの内容積など50ccにも満たないから、肺の容積(男:3000~4000cc、 女:2000~ 3000cc)を考えればその容積は微々たるもので、一息で数十回の連続マスククリアが可能なはずだ。しかし、実際は、なかなかマスクの中の水を追い出せず、数回やっているうちに苦しくなって水面にあわてて浮上すると、マスクに半分ぐらい水が残っていて課題の未達成になったりする。その点、課題の2は、必死になって潜ってレギュレータを確保できれば、あとは時間さえかければどうにでもなるので楽勝だ。
この課題、当時、他の団体にライセンスを取りに行っていた友達が、JPはかなり厳しいと言っていたので、ほかの指導団体はもっと平易なのかもしれない。
ダイバーの育成にはいろいろな考え方があり、指導方法は異なって当然なのだが、ダイビングの事故を防ぐにはどんな場合にもパニックにならないことが重要なことである。そのためには、想定される最悪のケースを経験することも良い事のように思える。実際に潜っていて、他のダイバーからマスクやレギュレータを蹴られて顔や口から外れることがある。特にマスクが外れると急に視界が奪われるのでパニックになりがちだ。しかし、マスクを装着し直してマスククリアする対処が冷静にできれば事故は起こらない。事故が起こらないようにするためには、やはり、いろいろな場面を想定した訓練が必要だろう。


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元気でいるか?

2008-11-16 21:57:03 | 日記

 
 
 
 
 

【撮影地】栃木県日光市山内2301 (東照宮)(2008.11月撮影)
Copyrights© 2005-2008 TETUJIN
all rights reserved.

元気でいるヨ。
街には 慣れた よ。
友達できた。

さびしか ない よ


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雲見 コクる

2008-11-14 23:02:10 | プチ放浪 海沿い編

 

朝の通勤途中の電車でのこと。途中の乗換駅でその女の子は乗ってきた。
肩が触れ合うぐらいに込んでいた電車は、大勢の乗客が乗り換えのために降りたことで、結構、隙間ができていた。
ぼくの隣のつり革につかまったその子。ブレザーの制服を着ているから、私立の女子高生で1年生ぐらいなのだろう。
つり革につかまって、なんだか落ち着かない。あたりをきょろきょろ見回している。
電車は次の駅に着き、また大勢の客が乗ってきた。その女の子は、移動しようとすばやい動きを見せたのだが、ふいに立ち止まり、移動を思いとどまった。ふと見ると、彼女の横には、ジャニーズ系のタレントを思わせるようなかっこいい高校生の男の子がいた。女の子は、すっかりおとなしくなり、つり革につかまってうつむき、男の子のほうを見ようともしない。
<なんだろう?知り合い同士なのかな?>と最初は思ったのだが、どうも2人にはそんな様子はない。
まったく目を合わせない2人。男の子は、つり革につかまって夢中で参考書などを読んでいる。

おそらく、女の子は男の子にアタックをかけたくて、毎朝、ヤキモキしているのだろう。でも、できないんだ。
その想いのうちが、手に取るようにわかる。いつか、コクれるのかい?
この先、彼女の恋は成就するのだろうか。電車の窓から冬の朝日にキラキラ反射する遠くの建物を見つつ、ぼくは、心がくすぐったいようなあったかい気持ちになるのを覚えた。

雲見のチョウチョウウオたち。下田ダイバーズのログを見ていると、冬には死に絶えてしまう死滅回遊魚のチョウチョウウオが、まだ海の中を舞っているようだ。雲見にいる彼らは、この夏に南の海で生まれた幼い個体たちなのだが、そのいくつかはペアになってラブラブ中のようだ。これが南の海なら、来春になれば彼らは子作りのプロセスに移行する。しかし、この海ではそれはかなわない。
ラブラブのチョウチョウウオたち。彼らの心をつないでいるものは、いったい何なのだろう。やっぱり、異性に対するあこがれなのだろうか。子孫を残すという本能以外にも、カップルを形成する要因があるような気がしてならない。サカナたちにはサカナたちの夢があるのかもしれない。
ygたちの群れから、ペアへ。そこにはどんなドラマがあったのだろう。
この先、雲見はどんどん水温が下がっていくのだが、この海にチョウチョウウオのいる限り、彼らを見守るため潜ってみようと思う。


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雲見 3mmの差(4)

2008-11-13 21:12:22 | プチ放浪 海沿い編

 

小学生の頃、図書館で借りた「海中撮影への招待(←うろ覚え)」なる本には、ドライスーツのことも書かれていた。真冬にダイビングを終えてドライスーツを脱いだ時に、体から湯気が昇っているのを見て、ドライスーツのすばらしさを知ったという文章だ。スーツのあちこちから空気を追い出して着る必要があると書いてあったように思うので、今で言う、シェルタイプのドライスーツだったのかもしれない。
ところで、雲見のイントラたちが着ているのは7mmのツーピースのウェットスーツ。ロクハンというプロダイバー御用達の6.5mmウエットスーツよりもさらに0.5mm厚いスーツだ。
ツーピースなので合計の厚みは14mm。一方、ぼくのツーピースはそれぞれ5mmの厚み。これに1mmのフードベストを下に着込んでいるから合計11mm。すなわち、イントラたちとは3mmの差がある。
イントラの場合は、ひとつのチームのガイドが終わっても、続けて他のチームのガイドをしなければならないので、海からあがっても、体をお風呂などで温める暇がない。だから、ウェットスーツにこの3mmの差が必要になってくるのだ。
ぼくは5mmのウェットスーツを着るのにさえ、きつくて四苦八苦する。まして、7mmのウェットなんて着たら、着るだけで疲れ果ててしまうだろう。だから、5mmのツーピースで充分。
また、ドライスーツの場合は、トイレに行くたびにスーツを脱いで行かなければならない。イントラたちがドライスーツを嫌がるのは、こうした理由があるからだ。

そうすると、ウェットスーツの場合に、トイレは・・・・・・以下、自粛。
だから、かわいい女の子のすぐ後ろを潜るとき、10リットルぐらい海水を飲むやつがいるけど、この事実を教えたら・・・・・・以下、自粛。

これから冬に向かって、5mmのツーピースで、がんばれるだけがんばってみようと思っていたが、この文章を書いていて思い出した。
イントラの慶子さんは、冬にはドライスーツを着るって言ってたっけ。やっぱり、5mmじゃあ、所詮、冬の海は無理なのかもしれない。水が入らないように首をきつく締め付けられて、地上では3分しか着れないドライスーツだけど、この先、やっぱり着るのに慣れる必要があるのかも・・・・・。

ところで、雲見のあるイントラに、「快適なウェットスーツってどんなのです?」と質問したところ、「普段着で携帯を装着して」との答えが返ってきた。
そのイントラ、いまは、プーケットにいるのだが、雲見に帰ってきたら再会を祝って<普段着で携帯を装着して>海に還してあげようと思っている。


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雲見 3mmの差(3)

2008-11-12 22:35:21 | プチ放浪 海沿い編

 

小学生の頃、図書館で借りた 「海中撮影への招待(←うろ覚え)」なる本に書かれていた内容で、未だに強く記憶に残っているのは、耳抜きの話。
水中に潜ると水圧がかかるから、鼓膜にかかる圧力を内耳の圧力と平衡にするため、内耳に空気を入れて調整する。これを耳抜きという。
ジェット機のパイロットなども、搭乗中の気圧の変化により同様に耳抜きが必要になる。かれらは、定期的に耳管を掃除してもらって耳抜きに支障がないようにしているらしい。と、その本に書かれてあったのだが、耳抜きが困難な場合は、記憶違いでなければ「ベラドンナ」を一滴、ノドの奥にたらせば効果覿面ということ。このイタリア語で「美しい女性」を意味するbella donna。古くに女性が瞳孔を散瞳にさせるための点眼薬として、べラドンナの実のエキスを使用したことに由来する。
しかし、本当にこれだったかどうかは自信がない。というのも、「ベラドンナ」は筋肉を弛緩させる働きがあり、耳抜きに必要な筋肉の収縮とは反対の作用だからだ。
実際に耳抜きの薬はあるのかどうかというと、そんな薬は<無い>と書くべきだが、外国のビーチでは「ダイバーズドラッグ」なるものが売られている。Pseudoephedrineという薬、商品名はsudafetなど、日本では覚せい剤取締法に触れるので売られていない。
シロウトながら、耳管を開くには、むしろ、ババネロとかいった唐辛子系のエキスが効果がありそうだと思うのだが、どうなんだろう。耳から火が出るという表現があるが、また天然ボケをかましてしまっているのだろうか。いずれにせよ、耳抜きのため唐辛子系エキスをノドに滴下させるツワモノはいるはずもなく、さらに、「ベラドンナ」なるものを入手することは困難なので、実際に試す人はなかろう。・・・・・・ということで、ここでは伏字にせずに書いた。
この先どこかのビーチで、耳から火を吹いているダイバーが続出しても、tetujinは一切の責任はとらないので、自己責任でお願いしたい。

(追記)
風邪ひきのこの時期、鼻水をとめるのに、プソイドエフェドリン(PSE)入りの鼻水止め、その上に咳止めとして、エフェドリン入りのもの、そして解熱剤として非ステロイド抗炎症剤を使用すれば、エフェドリン系が2種類、それに非ステロイド抗炎症剤で、血管収縮剤が3種類にもなり、全身の血管が収縮して、その人の弱い部分に副作用が現れる。高血圧や狭心症、脳出血をすでに起こしたことのある人が使うのは、とても危険です。風邪のため調子が悪く、耳抜きができなかったら、すなおにダイビングを中止すべきですね。


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