tetujinがダイビングのライセンスをとったのは20数年前。日本職業潜水教師協会(JP) の教習によるオープン・ウォーターのCカードだ。
ダイビングライセンスの教程は、それを認定する団体によって多少異なるようで、JPでライセンス取得のために要求されたのは、記憶違いでなければ
(1)水深5mの水底にあるマスクを、ウェットスーツ、ウェートベルトとフィンを装着して水面から取りにいき、水底でマスクを装着。マスククリアして浮上。1分間水面で立ち泳ぎ。
(2)水深10mの水底にあるウェートと、タンクにつけたレギョレータとBCのセットを水面から取りにいき、まずはレギュレータで呼吸を確保したあとで、水中でウェートを装着。さらにすべてを装着して浮上速度を守って浮上。
の2つだった。
この2つのうちで、実は最初の課題の方が難しかったりする。マスクの内容積など50ccにも満たないから、肺の容積(男:3000~4000cc、 女:2000~ 3000cc)を考えればその容積は微々たるもので、一息で数十回の連続マスククリアが可能なはずだ。しかし、実際は、なかなかマスクの中の水を追い出せず、数回やっているうちに苦しくなって水面にあわてて浮上すると、マスクに半分ぐらい水が残っていて課題の未達成になったりする。その点、課題の2は、必死になって潜ってレギュレータを確保できれば、あとは時間さえかければどうにでもなるので楽勝だ。
この課題、当時、他の団体にライセンスを取りに行っていた友達が、JPはかなり厳しいと言っていたので、ほかの指導団体はもっと平易なのかもしれない。
ダイバーの育成にはいろいろな考え方があり、指導方法は異なって当然なのだが、ダイビングの事故を防ぐにはどんな場合にもパニックにならないことが重要なことである。そのためには、想定される最悪のケースを経験することも良い事のように思える。実際に潜っていて、他のダイバーからマスクやレギュレータを蹴られて顔や口から外れることがある。特にマスクが外れると急に視界が奪われるのでパニックになりがちだ。しかし、マスクを装着し直してマスククリアする対処が冷静にできれば事故は起こらない。事故が起こらないようにするためには、やはり、いろいろな場面を想定した訓練が必要だろう。
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