tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

雲見 ハンマーヘッドロック(1)

2008-11-22 21:19:25 | プチ放浪 海沿い編

 

小学校のころ、友達とプロレスごっこをしていて、ハンマーヘッドロックを掛け合ったりしていた。・・・・・・と記憶していたが、なんでハンマーヘッドなのか気になって調べてみたら、ハンマーロック(相手の腕を背中の方で折り曲げて痛めつける技)と、ヘッドロック(相手の頭を自分の腕で包み込んで絞め上げる)の2つの技の名前が混ざって、誤って記憶されていたということが判明。プロセス技にはハンマーヘッドロックなる技は存在しないことを最近知った。

さて、シュモクザメ(撞木鮫、英名:Hammerhead shark、ハンマーヘッド・シャーク)とは、メジロザメ目シュモクザメ科Sphyrnidae に属するサメの総称。
雲見ダイバーの憧れのさかなだ。
この”シュモク:撞木”は、お祭りにかかせないお囃子の鐘の音、すなわち、摺鉦(すりがね)を打ち鳴らす先端に鹿の角のついた”T”字型の棒の形にハンマーヘッドの形が似ていることから来ている。
このT字型。この前、雲見をダイビング中に、イントラが”Tか”とスレートに書いて示したので、一瞬、”シュモクザメ?”と思ってあたりを見回したのだが、実は書かれたのは”イカ”だった。
イントラによっては、15cm四方のちっぽけなスレートに、”クマノミは何匹いるでしょうか?”と小さな文字で文章を書いてくれる人もいれば、上のイントラのように、アオリイカの食品名だけを大きくという人もいて個性にあふれている。もちろん、文章で書いてくれたほうが、サカナの名前を見間違えることがないのでうれしい。


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雲見 安全停止(2)

2008-11-21 23:13:45 | プチ放浪 海沿い編

 

この安全停止。水深5mぐらいのところに、ぴたりと数分間ホバリングすることになるのだが、このときにダイバーのスキルが明確に現れる。若い女性ダイバーのグループが、かっこいいデザインのドライスーツを着こなして、やや体を前方に傾けてピタッと止まっていたりすると、めちゃくちゃかっこよく見える。また、海中に流れのある場合には、ホバリング中にどんどん流されて行ってしまうので、ブイのアンカーロープにつかまってこいのぼり状態になったり、ダイバーがお互いに捕まりあってドリフトしながら安全停止をすることになる。
この安全停止の際によく起こるのが、ダイブコンピュータに表示されるカウントダウンの数字を見つめていると、深度に対するケアがおろそかになり知らぬ間に沈降してしまったり、上昇してしまったりすること。浮上してしまえばもう遅い。イントラに怒られる心配よりも前に、減圧症の発症を心配しなければならない。

ところで、この安全停止。長い場合は3分以上、停止することを要求されるのだが、この待ち時間の間、することがなく暇だ。ダイブコンピュータの画面を覗き込んで時間を待つもの、アイコンタクトでバディと会話をするものなどいろいろだが、イントラに「アッチ向いてホイ」を誘うのは止めたほうがいいと思う。というのも、先に書いたが、この安全停止の間にダイバーが、沈降していったり急浮上をはじめたりしないよう、イントラはかなりナーバスになってダイバーを監視しているからだ。
ぼくはこの安全停止中に、仰向けにひっくり返って水面を下から覗き込むのが好きだ。太陽光が波間にキラキラ反射して、幽玄な雰囲気に浸ることができる。水の屈折率の関係か、水面がすぐに近くに見えて、まるで、光の中を漂っている感じ。
と、この至福の時間を味わっていたら、イントラが顔を覗きに来た。ダイブコンピュータを確認すると、カウントダウンの数字がまったく進んでいない。よく見ると水深は6m。ダイブコンピュータに表示されていたのは安全停止時間ではなく、減圧不要限界時間、すなわち、安全停止深度の5mを超えてしまったため、コンピュータはダイビング時間の積算に入ってしまっていた。
最近、老眼が進んでダイブコンピュータに表示される細かい字を読むのが苦手になってしまった。しかも、前の晩に飲みすぎるとなおさら見えにくくなる。そろそろ年を考えて、ダイブコンピュータの画面を見間違えないよう、酒を自制する必要があるのかもしれない。
・・・・・・ではなく、減圧症を防ぐためにwww。


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雲見 安全停止(1)

2008-11-20 22:35:50 | プチ放浪 海沿い編

 

伊豆でダイビングする場合、ほとんどのダイバーがエアー(空気)タンクを利用する。空気は、約78%の窒素と21%の酸素、ほか、微量のガスからなり、これらのガスが潜水中にその水圧に応じて身体組織に溶け込む。これはヘンリーの法則にしたがうもので、同じ温度で同じ水深にいるダイバーの身体には、その条件で飽和する各種ガス分圧のガスが溶解していることになる。
この状態で、急な浮上を行えば、体内に溶け込んだガス(その78%は窒素)が身体内で泡となって出てきて、脳の血管をガスで閉塞したりという危険な減圧症を引き起こす。この減圧症の発症は、水温の急激な上昇や、前の晩の節制などの体のコンディションのみならず、年齢にも関係するようで、40歳を過ぎたダイバーは特に気をつける必要があるようだ。
減圧症を予防するためには、なによりも、1分間に6m以下の浮上速度、すなわち減圧速度を守ること。速度が低ければ低いほど、減圧症のリスクを下げることができる。(前岡さん。情報をありがとうございます。)
(なお、1分間に6m以下の浮上速度は、最新の情報では1分間に1mとのことらしい。安全係数が変わったのか、泡となって析出するマイクロバブルも問題となってきているのか、現在、その詳細を確認中)

それから、体積変化の大きな深度よりも深いところ、すなわち、水深3~5mでしばらく安全停止すること。安全率を高めるためには安全停止時間を十分とることが重要だ。この安全停止の時間は、それぞれのダイバーが潜った深度に応じて、ダイバーが腕につけているダイブコンピュータに表示されるのでそれに従えば良い。

実はこの安全停止(セーフティストップ、予備減圧)。20年前にはこの概念がなかった。浮上スピードの制限と、浮上の際の肺の空気の排出だけ。ダイビングコンピュータがまだなかった時代だった。でも、ダイビングコンピューターの無かった時代よりも、今の時代のほうが圧倒的に減圧症が多かったりする。
減圧症に対する理解が進んだため、これまで問題視されてなかった症状が減圧症として診断されるようになったのか、あるいは、昔は1日に2ダイブ(ナイトを入れて最大3ダイブ)が限度だったものが、コンピューターによる計算値で無減圧潜水ギリギリになるまで、マルチレベルダイビングを繰り返してしてしまうことが原因なのだろうか。
最深位置からの戻り、特に浅場へ戻ってきてからの水深管理は厳格に行わないと危険だ。ダイビングコンピューターを過信してはならない。


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雲見 バディブリージング(3)

2008-11-19 23:28:08 | プチ放浪 海沿い編

 

そのバディブリージングレースなる競技は、強烈に印象的なものだった。
まずは、バディ。一緒のダイビングスクールのメンバーなのだが、若き20代前半の女性。どんな意図があったのか知らないが、独身男性は独身女性とのバディを組まされていた。今、考えるとありえないような天国。
さて、レースは25mの競泳プールを使い、往復の50mを2人でバディブリージングしながら泳ぎ、そのタイムを競うというものだった。当然のことながら、プールでの25mは無呼吸で潜水できる。したがって、レースの作戦としては、できるだけ自分はエアを吸わず、女性にレギュを預けて泳ぎきるかということが考えられる。しかし、これが甘かった。レースが始まり、スタートして思いっきりフィンを数回蹴った後は、息がゼイゼイ。無呼吸どころの話ではない。25mプールの中央を過ぎたあたりでレギュレータを返してもらったぼくは、あわてて呼吸をしたため、むせてしまった。むせると息ができない。相手にレギュを渡すも、水中でゴホゴホを繰り返し、ついには水を飲みおぼれる寸前。
ところが、相手の女性がレースをあきらめてくれない。BCをしっかりつかまれたまま、彼女に引きずられて、苦しくなって水面に顔を出そうとするのを水中に引き戻されて、ヘロヘロになりながらも、なんとかゴール。
半分、おぼれかけたぼくを見て、みんなは大笑い。それでも、順位は、かなり良かったように思う。あまく、そして痛々しい、青春時代の思い出だ。

昨年、20数年ぶりにスキュバダイビングへの復帰を目指したとき、ぼくはライセンスカードを紛失していて、ライセンス再発行のため発行元のインストラクターに連絡する必要があった。昔のダイビングスクールに電話してみると、もう師匠はインストラクターを引退されたとのこと。それどころか、そのスポーツクラブの建物自体も、近々取り壊しになるらしい。しかも、師匠の連絡先は教えてもらえなかった。
人生において、さまざまな出会いがあるが、ぼくにとって、師匠との出会いは大きかった。ダイビングは、お互いに命を預ける分、師弟の結びつきはことさら大きいと思う。去年、ダイビングへの復帰を考えたのも、師匠とともに潜った海が忘れられないものだったからだ。だから、師匠にはぜひ会って、当時のお礼を言いたかった。長い年月を経ても、いつまでも忘れられない体験。いつか会って、あのときの感激の大きさを話したい。

サンスポーツ21にいらっしゃった佐々木様。もし、このブログをご覧になりましたら、ぜひ、ご連絡ください。
ぼくは、スキュバダイビングへ復帰しました。そしていまは、下田の若いインストラクターたちの弟子にしてもらって、雲見の海を潜っています。


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雲見 バディブリージング(2)

2008-11-18 22:36:48 | プチ放浪 海沿い編

 

ぼくにダイビングを教えてくれた師匠は、とにかく練習でスキンダイビングをやらせる人だった。彼の持っている技術のすべてを教えてもらったのだが、ライセンスを取得後も渡嘉敷へファンダイブに行き、ダイビングの合間には、いっしょにスキンダイビングで海を楽しんだものだった。師匠曰く、スキンダイビングには、無駄な力を使わずにヘッドファーストでのスムーズな潜降、効率的なフィンキック、抵抗のない水中姿勢、コントロールされた浮上と、どれをとってもスキュバダイビングの基礎となる重要な要素があるとのこと。
一方、ダイビングの休憩時間中にスキンダイビングするのを禁止するインストラクターもいる。
近頃、あまり行かなくなってしまった地元の近くのダイビングショップのインストラクターがそうだった。その理由を聞くと、肉体的な疲労がタンクのエアの消費量に影響するからとのこと。だが、タンクのエアを長時間もたしたいのなら、できるだけ浅いところを潜れば良い話であって、その説明は本質的なものではない。暗にスキンダイビング中の事故は面倒見ないと言われているようで、感じがよくない。

また、ダイビングライセンス取得当時、潜水中にタンクのエアがなくなってしまった場合の対処として、バディブリージングの練習もみっちりやらされた。(いろいろな緊急対処法を教えてもらったが、さすがに、タンクから直接エアを吸う練習はしなかった。)
一緒に潜っているバディにエア切れのサインを出して、相手の口にくわえているレギュレータをもらい、2呼吸ずつ交互に吸う練習だ。
シュノーケルの水を排出する要領でレギュレーターを銜えて強く息を吐くか、レギュレータのパージボタンを押してマウスピース内の海水を押し出して呼吸を開始するのだが、慣れていないとむせてあわててしまうことになる。
現実には、オクトパスと呼ばれる予備のレギュレータもあるし、タンクにはゲージが付いていて残圧がわかるしくみであり、エア切れでバディブリージングすることはありえないのだが・・・・・・。
ただ、いつだったか、そこのスポーツジムのダイバーのためのイベントのひとつに、バディブリージングレースなるものがあった。他にも、いく種かの競技があったはずなのだが、まったく思い出せない。それほど、このバディブリージングレースは強烈に印象的なものだった。


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