tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

雲見 安全停止(2)

2008-11-21 23:13:45 | プチ放浪 海沿い編

 

この安全停止。水深5mぐらいのところに、ぴたりと数分間ホバリングすることになるのだが、このときにダイバーのスキルが明確に現れる。若い女性ダイバーのグループが、かっこいいデザインのドライスーツを着こなして、やや体を前方に傾けてピタッと止まっていたりすると、めちゃくちゃかっこよく見える。また、海中に流れのある場合には、ホバリング中にどんどん流されて行ってしまうので、ブイのアンカーロープにつかまってこいのぼり状態になったり、ダイバーがお互いに捕まりあってドリフトしながら安全停止をすることになる。
この安全停止の際によく起こるのが、ダイブコンピュータに表示されるカウントダウンの数字を見つめていると、深度に対するケアがおろそかになり知らぬ間に沈降してしまったり、上昇してしまったりすること。浮上してしまえばもう遅い。イントラに怒られる心配よりも前に、減圧症の発症を心配しなければならない。

ところで、この安全停止。長い場合は3分以上、停止することを要求されるのだが、この待ち時間の間、することがなく暇だ。ダイブコンピュータの画面を覗き込んで時間を待つもの、アイコンタクトでバディと会話をするものなどいろいろだが、イントラに「アッチ向いてホイ」を誘うのは止めたほうがいいと思う。というのも、先に書いたが、この安全停止の間にダイバーが、沈降していったり急浮上をはじめたりしないよう、イントラはかなりナーバスになってダイバーを監視しているからだ。
ぼくはこの安全停止中に、仰向けにひっくり返って水面を下から覗き込むのが好きだ。太陽光が波間にキラキラ反射して、幽玄な雰囲気に浸ることができる。水の屈折率の関係か、水面がすぐに近くに見えて、まるで、光の中を漂っている感じ。
と、この至福の時間を味わっていたら、イントラが顔を覗きに来た。ダイブコンピュータを確認すると、カウントダウンの数字がまったく進んでいない。よく見ると水深は6m。ダイブコンピュータに表示されていたのは安全停止時間ではなく、減圧不要限界時間、すなわち、安全停止深度の5mを超えてしまったため、コンピュータはダイビング時間の積算に入ってしまっていた。
最近、老眼が進んでダイブコンピュータに表示される細かい字を読むのが苦手になってしまった。しかも、前の晩に飲みすぎるとなおさら見えにくくなる。そろそろ年を考えて、ダイブコンピュータの画面を見間違えないよう、酒を自制する必要があるのかもしれない。
・・・・・・ではなく、減圧症を防ぐためにwww。


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