小学生の頃、図書館で借りた 「海中撮影への招待(←うろ覚え)」なる本に書かれていた内容で、未だに強く記憶に残っているのは、耳抜きの話。
水中に潜ると水圧がかかるから、鼓膜にかかる圧力を内耳の圧力と平衡にするため、内耳に空気を入れて調整する。これを耳抜きという。
ジェット機のパイロットなども、搭乗中の気圧の変化により同様に耳抜きが必要になる。かれらは、定期的に耳管を掃除してもらって耳抜きに支障がないようにしているらしい。と、その本に書かれてあったのだが、耳抜きが困難な場合は、記憶違いでなければ「ベラドンナ」を一滴、ノドの奥にたらせば効果覿面ということ。このイタリア語で「美しい女性」を意味するbella donna。古くに女性が瞳孔を散瞳にさせるための点眼薬として、べラドンナの実のエキスを使用したことに由来する。
しかし、本当にこれだったかどうかは自信がない。というのも、「ベラドンナ」は筋肉を弛緩させる働きがあり、耳抜きに必要な筋肉の収縮とは反対の作用だからだ。
実際に耳抜きの薬はあるのかどうかというと、そんな薬は<無い>と書くべきだが、外国のビーチでは「ダイバーズドラッグ」なるものが売られている。Pseudoephedrineという薬、商品名はsudafetなど、日本では覚せい剤取締法に触れるので売られていない。
シロウトながら、耳管を開くには、むしろ、ババネロとかいった唐辛子系のエキスが効果がありそうだと思うのだが、どうなんだろう。耳から火が出るという表現があるが、また天然ボケをかましてしまっているのだろうか。いずれにせよ、耳抜きのため唐辛子系エキスをノドに滴下させるツワモノはいるはずもなく、さらに、「ベラドンナ」なるものを入手することは困難なので、実際に試す人はなかろう。・・・・・・ということで、ここでは伏字にせずに書いた。
この先どこかのビーチで、耳から火を吹いているダイバーが続出しても、tetujinは一切の責任はとらないので、自己責任でお願いしたい。
(追記)
風邪ひきのこの時期、鼻水をとめるのに、プソイドエフェドリン(PSE)入りの鼻水止め、その上に咳止めとして、エフェドリン入りのもの、そして解熱剤として非ステロイド抗炎症剤を使用すれば、エフェドリン系が2種類、それに非ステロイド抗炎症剤で、血管収縮剤が3種類にもなり、全身の血管が収縮して、その人の弱い部分に副作用が現れる。高血圧や狭心症、脳出血をすでに起こしたことのある人が使うのは、とても危険です。風邪のため調子が悪く、耳抜きができなかったら、すなおにダイビングを中止すべきですね。
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