長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

熊野古道なかへち美術館

2013-02-01 08:22:33 | Weblog
今日から二月。ほんとうに一月は行く。
二月は逃げる。おっかけても逃げる。

天真庵を改装してくれた芸術家のひとり、
林憲昭くんが明日から、熊野古道なかへち美術館で
特別展を開催する。明日から3月まで。
サイアノタイプ、という昔からある日光写真の技法で布や紙にひかりの形をとらえ、
自然や宇宙を表現している現代作家。二階には、彼が小豆島で制作した作品が飾って
ある。京島の長屋から和歌山の串本に引っ越しをする朝に、記念においていったものだ。
独特の青が、大自然の神様の祈りみたいに感じられて、とても素敵な世界を表現している。
写真も便利になって、大半の人が携帯していて、どこかしこで、口をあけて、
ぼりびりっと撮っているけど、原点は、光と影の繊細な芸術。

林くんは、岐阜の土岐という陶芸の街で生まれ、小さい時から「土をこねる」
というのを日常にしてきた。その大地とふれあう感触が、彼の作品には
大きく影響していると思う。天真庵には、釣った魚や自分で採集してきた
山菜やキノコなどをよく持ってきてくれて、若い芸術家たちと宴会をした日
が懐かしい。

今日の夜も「土をこねる」、ねんどの会がある。
先生は「こねる」という雑貨家の女将、まいかさん。