長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

生まれつき方向音痴につき・・

2013-02-13 14:01:26 | Weblog
今日はお休み。

お店をやっていると5年に一度保険所?の書き換えがある。
めんどうだけど、5年続いた証でもある。
今日は墨田区役所にいく。いつものようにイヤな予感。
方向音痴だけど、浅草通りを、まっつぐ浅草のほうに 歩いていくと、
ビール会社のウンコビルが見え、その後ろが区役所。
ハガキに生活保険課?5階・・というメモが書いてあったので、
エレベーターにのって、いく。書類を描き始めた。
お店では、「マスター」とか「のむらさん」とか「庵主」とか呼ばれて
いるけど、書類には、株式会社アーム 代表取締役 野村・・・
と正式に書かなくてはいけない。住所も文化1-6-5ではいけない。
一丁目六番五号と書かなくてはいけない。

法人の登記の住所を「墨田区・・・」と書いていたら、係のジョシ職員さんが
「豊島区になっています」というので、「今は、墨田区よ」とため口をたたいて
いたら、「法人の登記簿謄本が必要になります」といわれた。
「ぼくのブログを見たら、豊島区から墨田区に移ってきた歴史がつらつらとかかれて
いますよ」といったけど、そんなことが役所に通じるはずがない。
5年前にちょっと不便な登記所にいった記憶が蘇ってきた。菊川、というちょっと
はずれた不便な場所にある。自転車でどこでもスイスイいけるような人だとなんていう
ことはないけど、こちとら、生まれついての方向音痴。いったん、お店に戻り、登記所へ・・

四つ目通りをまっつぐ歩いて、錦糸町を超え、高速道路の下を右折し、
怪しげなホテルのあるとこを、まっつぐ歩き・・・・
(昼間からカップルが、でたりはいったりしている人気のスポットがあった。ので、
近づいてみた。なんと入り口に、パンブでおいてある。手にとって、読んでいたら、
その間にも、カップルがでたり入ったり。中に入っても、でたりはいったりしている?
なんか全室がバリのリゾート感覚?そんなふれこみのホテルだ。
この業界もきっと生き残りをかけて、努力しているのだろう。)

そんなことはどうでもいい。菊川にいかなくては・・・
自転車のパンクを修理しているやさしそうな自転車屋のにいちゃんに、
「すいません。登記所はどういけばいいのでしょうか?」と声をかけたら、
「まっつぐ信号4つ目を左です」というので、そのように歩いたら、目的地
についた。印紙700円を買って無事終了。
朝9時半にスタートしたのに、12時近くなった。これからまた役所にいくと、
お昼時になる。朝一番のすがすがしい時間にいってもスムーズにいかないのに、
お昼時の職員さんたちも腹が減って、イライラしているところにいっても、
具合がよろしくないので、てくてく歩きながら、下町の「いいネ!」と
思うようなお店でごはんでも食べようということになった。
休みの日は、どうしても昼から「ごはん」ではなく「お酒」のほうがいいので、
「蕎麦屋」の看板を探す。緑町3丁目あたりの裏道を徘徊していた。30年くらい昔このあたり
に、有名な俳優さんの小指さんが小料理屋があり、秋葉からよく通って飲みにきていた。
「この辺?」というところを、歩いてみたけど、見当たらなかった。あの女将が45歳だった
としたも、75歳・・・あるはずないか・・とか思いながら歩いていたら、小さな蕎麦屋があった。
さっそく入り、卵焼きといたわさで菊正の燗酒をやる。こんな幸せなことはない。すっかり旅?
の疲れやトラベルいやトラブルを忘れ、2合の徳利を空にした。最後に蕎麦を手繰りながら、
3本目の菊正をあけた。

そのまま無事に手続きが終わり(ほんとうは、なんやら手帳がいるらしく、再発行
には2100円かかります、といわれた。でもぜったいでてこない自信があるので、
再発行してもらうことにした)

そして、今家にもどりこのブログを書いた後、また方向音痴の狂ったナビ搭載
の体を動かし、門前仲町の古本屋にいく予定だ。
役所や登記所にいくだけで、すごい重労働だけど、方向音痴のおかげで、
一度通った道をまたいく機会が少なく、いろいろな新しい道を歩くたびに、
新しい発見や出会いがあったりする。だからぼくは、方向音痴を悔いたり、
恨んだりすることなく、元気に旅を続けている。