実際に死刑が執行される時の事をご存知でない方もいらっしゃるかと思います。
拘置所によって違いがあるようですが、
午前7時位前後に起床し、部屋の点検の後朝食になり、
その後独房で待機する事になります。
これが通常の一日です。
執行される場合、概ね午前9時頃に執行を告げられ独房から出された後、
教誨師の面接などがありますが、概ね午前10時頃には執行されます。
死刑囚の話では、この朝の時間帯が恐ろしいとの事で、
それが連日、繰り返される訳です。
刑事収容施設法では、
土日祝日と12月29日から1月3日は執行しない事になっています。
ですから、週末になるとホッとするとの話を書いた人もいます。
刑務官が多数死刑囚のいる房の建物に入る足音を聞いた時の緊張は
物凄いもののようで、死刑囚が書いた手記がありますので、
宜しければご覧下さい。
https://waramoon.web.fc2.com/kyoufu.html
ちなみに、執行に当たって踏板を落とすスイッチを押すのは3人の刑務官で、
3人のうち1人の分が本物のスイッチで残り2人はダミーです。
この刑務官には当日朝に職務命令が出ます。
通院中の者や新婚の者、妻が妊娠中である既婚の男性刑務官、
親族に加療中の患者がいる者、喪中・忌中にある者などは除外されるとの事です。
かつては、当該死刑確定者に前日または前々日に執行の予定を告げ、
死刑確定者の希望する食事をできる限りの範囲で与え、
特別の入浴や親族との面会を許可し、遺書を書く時間などもあり、
同囚や宗教教誨師や担当刑務官らを交え「お別れ会」を行うこともあったとの事です。
しかし、1975年10月3日に、
前日死刑執行を通知されていた死刑囚が自殺する事件が発生したため、
それ以降は当日になったとの事です。
アメリカで死刑を残している州は全て事前に告知する事になっていて、
35日前に告知した例もあるようです。
少し長く書き過ぎてしまいましたが、
昨日、死刑執行を当日に通知するのは、異議を申し立てることができず違法として、
死刑確定者2人が4日、国に慰謝料など計2200万円の支払いなどを求め、
大阪地裁に提訴したとのニュースがありました。
かねてから、僕も当日朝に告げて1・2時間の内に処刑してしまうのは、
余りにも非人道的なのではないかと思っていました。
このように、死刑制度の問題点等を、裁判によって明らかにする方法があるのかと
驚きました。
原告側によると、
現行では執行の1~2時間前に死刑囚の収容されている部屋で知らされ、
告知当日に執行するという運用は法律で定められていないうえ、
弁護士への接見や不服を申し立てる時間がなく、
刑事訴訟法に違反すると主張しています。
原告代理人は
「死刑確定者は、毎朝死ぬかもしれないとおびえている。
告知当日の執行は極めて非人間的だ」と話しているとの事です。
どのような判決になるのか、興味を持って見ていたいと思います。
先日31日、東京の京王線の車内で、
16人の人に怪我を負わせる事件が発生しましたが、
犯人は、「人を殺して死刑になりたかった」と
動機を述べているように報じられています。
8月にも小田急線の車内で同じような動機で無差別刺傷事件が起きています。
死刑制度に犯罪の抑止力があるかどうかは議論のあるところですが、
犯罪者は、自分が捕まると思う人は少ないと言われていますので、
それほどの抑止効果はないのかも知れません。
逆に、死刑制度が、犯罪の動機になるような社会になって、
改めて、その必要性を考えても良いような気がします。
拘置所によって違いがあるようですが、
午前7時位前後に起床し、部屋の点検の後朝食になり、
その後独房で待機する事になります。
これが通常の一日です。
執行される場合、概ね午前9時頃に執行を告げられ独房から出された後、
教誨師の面接などがありますが、概ね午前10時頃には執行されます。
死刑囚の話では、この朝の時間帯が恐ろしいとの事で、
それが連日、繰り返される訳です。
刑事収容施設法では、
土日祝日と12月29日から1月3日は執行しない事になっています。
ですから、週末になるとホッとするとの話を書いた人もいます。
刑務官が多数死刑囚のいる房の建物に入る足音を聞いた時の緊張は
物凄いもののようで、死刑囚が書いた手記がありますので、
宜しければご覧下さい。
https://waramoon.web.fc2.com/kyoufu.html
ちなみに、執行に当たって踏板を落とすスイッチを押すのは3人の刑務官で、
3人のうち1人の分が本物のスイッチで残り2人はダミーです。
この刑務官には当日朝に職務命令が出ます。
通院中の者や新婚の者、妻が妊娠中である既婚の男性刑務官、
親族に加療中の患者がいる者、喪中・忌中にある者などは除外されるとの事です。
かつては、当該死刑確定者に前日または前々日に執行の予定を告げ、
死刑確定者の希望する食事をできる限りの範囲で与え、
特別の入浴や親族との面会を許可し、遺書を書く時間などもあり、
同囚や宗教教誨師や担当刑務官らを交え「お別れ会」を行うこともあったとの事です。
しかし、1975年10月3日に、
前日死刑執行を通知されていた死刑囚が自殺する事件が発生したため、
それ以降は当日になったとの事です。
アメリカで死刑を残している州は全て事前に告知する事になっていて、
35日前に告知した例もあるようです。
少し長く書き過ぎてしまいましたが、
昨日、死刑執行を当日に通知するのは、異議を申し立てることができず違法として、
死刑確定者2人が4日、国に慰謝料など計2200万円の支払いなどを求め、
大阪地裁に提訴したとのニュースがありました。
かねてから、僕も当日朝に告げて1・2時間の内に処刑してしまうのは、
余りにも非人道的なのではないかと思っていました。
このように、死刑制度の問題点等を、裁判によって明らかにする方法があるのかと
驚きました。
原告側によると、
現行では執行の1~2時間前に死刑囚の収容されている部屋で知らされ、
告知当日に執行するという運用は法律で定められていないうえ、
弁護士への接見や不服を申し立てる時間がなく、
刑事訴訟法に違反すると主張しています。
原告代理人は
「死刑確定者は、毎朝死ぬかもしれないとおびえている。
告知当日の執行は極めて非人間的だ」と話しているとの事です。
どのような判決になるのか、興味を持って見ていたいと思います。
先日31日、東京の京王線の車内で、
16人の人に怪我を負わせる事件が発生しましたが、
犯人は、「人を殺して死刑になりたかった」と
動機を述べているように報じられています。
8月にも小田急線の車内で同じような動機で無差別刺傷事件が起きています。
死刑制度に犯罪の抑止力があるかどうかは議論のあるところですが、
犯罪者は、自分が捕まると思う人は少ないと言われていますので、
それほどの抑止効果はないのかも知れません。
逆に、死刑制度が、犯罪の動機になるような社会になって、
改めて、その必要性を考えても良いような気がします。
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