天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

時の氏神・・・

2023年03月22日 18時39分09秒 | 日記
 岸田総理は、21日電撃的にウクライナを訪問し、
 ゼレンスキー大統領と会談を行いました。
 この訪問、G7のメンバーの首脳の中で、
 岸田総理だけがウクライナを訪問していなかったので、
 僕も行かなくちゃカッコ悪いと言う事だったような感じがします。
 行ったからと言って、何か和平への見通しが出来た訳ではなさそうです。

 これと比べるのには、余りにも次元が違いするような気もしますが、
 中国の周近平主席がロシアを訪問し、
 ロシアのプーチン大統領と長時間の会談を行ったようです。
 中国は、ロシアによるウクライナ軍事侵攻から1年となる2月24日に、
 「ウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場」と
 題した文書を発表し、
 「すべての当事者が対立を激化させず、
  ロシアとウクライナが互いに歩み寄ることを支持する」として、
 直接的な対話をできるかぎり早く再開して
 全面的な停戦を実現するよう呼びかけています。
 こうした流れの中でのロシア訪問だったのだと思います。
 中国が仲介するとすれば、
 ウクライナへのアプローチはどうするのかと思いますが、
 アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは、
 習主席がロシア訪問のあとにウクライナのゼレンスキー大統領との
 オンラインの会談も計画しているとも伝えています。
 ゼレンスキー大統領とのオンライン会談が
 実現するのかどうか分かりませんが、
 積極的に中国が仲介に動いている感じがします。

 周主席の3期目が決定した3月10日、
 中国は、ここ7年間断絶していた、イランとサウジアラビアの
 外交関係が正常化することになったと発表しました。
 ペルシャ湾をはさんで向かい合う
 イランとサウジアラビアはともに産油国です。
 同じイスラム教の国ですが、
 イランがいわば「シーア派を代表する国」であるのに対し、
 サウジアラビアは「スンニ派を代表する国」です。
 互いが経済的・政治的な影響力を周辺国に対し駆使して、
 覇権争いを続けてきました。
 アメリカが中東に対する影響力を低下させている中で、
 中国が仲介に乗り出し、成果を挙げたように感じています。

 直近で、こうした中国の外交が成果を挙げている中での、
 周主席のロシアへの訪問です。
 僕は、どこが仲介するにしても、
 ともかく和平が実現するのが先だと思いますので、
 中国の仲介が功を奏するのを期待したいです。
 しかし、中国への対抗意識をむき出しにしているアメリカが、
 黙って中国の手柄にさせるとも思えません。
 ウクライナに対する何らかの働きかけがありそうな気がしますが、
 ウクライナは、それをどのように受け止めるのでしょうか?

 ロシアがウクライナに侵攻した時、
 アメリカをはじめEC諸国などは、ロシアへの制裁措置で、
 ロシアの侵攻を止めさせようとしましたが、結果は出ていません。
 仲介する動きを示した国もなかったような感じです。
 中国が本気で仲介に乗り出し、
 時の氏神になってくれれば良いがと思っています。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野球・野球・・・ | トップ | 野球のファン・・・ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事