天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

富裕層・・・

2023年04月15日 17時56分25秒 | 日記
 僕は嫌いな言葉幾つかありますが、
 その中の1つが「富裕層」です。
 平たく言ってしまえば、大金持ちなのでしょうが、
 僕とは全く無縁だから、この言葉が嫌いな訳ではありません。
 富裕層と言って持ち上げながら、
 上手く取り入って、何とか儲けようとする浅ましさを感じるからです。

 「富裕層」を耳にするようになったのはいつ頃でしょう?
 日本産の農産物を、他国の富裕層をターゲットに輸出しようとか、
 外国の富裕層を日本に招いてお金を落とさせようとするインバウンドで、
 聞くようになった気がします。
 もちろん、日本にも富裕層に該当する人がいるのでしょう。
 そうした人向けに、高級ホテルなどが建設されています。
 孔子は、
 「不義にして富み且つ貴きは、我に於いて浮雲のごとし」と
 言っていますが、
 僕も、富裕層は浮雲の如きものだと思っています。

 そうした富裕層を対象とした施策の最たるものが、
 カジノを含む統合型リゾート=IRなのでしょう。
 既に報じられているように、
 昨日、国は
 大阪府と市が大阪市の夢洲に開業を目指しているIRを認可しました。
 2029年の秋ごろ開業予定し、
 年間の来場者2000万人、経済効果1兆1400億円を見込むとの事です。
 この計画では、建設予定地の人工島「夢洲」には
 液状化リスクなどの問題があり、
 大阪市が約790億円もの公費を投じて土壌改良することを決めていますが、
 この対策で十分なのかどうかは分かりません。
 一部の金持ちの道楽のために、そのような巨額な税金を注ぎ込むより、
 大阪市には、もっと他にやるべき事があるように思うのですが。

 僕は、本来政治は、弱い人、貧しい人のために行うもので、
 富裕層や大企業に向けた政策は限定的なものであるべきだと思っています。
 アベノミクスでは、
 「富裕者がさらに富裕になると、経済活動が活発化することで
  低所得の貧困者にも富が浸透し、利益が再分配される」と主張する
 トリクルダウンの経済理論が採用されて行われていましたが、
 結果的には、大企業の内部留保が増えただけで、
 経済は成長せず、社会の格差が拡大しました。

 僕は「富裕層」の道楽のために、施策の方向を向けるのではなく、
 累進課税を強化し、所得の再配分を進めて、
 困っている人の支援を強化すべきだと思うのですが。

コメント
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