今日は何を書こうかなと思って、
ウィッキペディアの4月20日を見ていたら、
「730年(天平2年3月29日)、薬師寺東塔(三重塔)が建立」との
記事がありました。
日付まで特定出来る史料があるのかなと思って調べていたら、
『扶桑略記』に、「始薬師寺東塔立」とあるとの事であり、
一応史料的な背景はあるようです。
薬師寺東塔を「凍れる音楽」と評した人がいるとされています。
誰が言ったのかと言う問題があるのですが、
僕は、ドイツの哲学者カール・ヤスパースだと、ばかり思っていました。
それを、どこから仕入れたのかと思ったのですが、
記憶が定かではありません。
高校時代の修学旅行で薬師寺に行きましたので、
その時、バスガイドさんの説明であったような気がしますが、曖昧です。
薬師寺東塔を「凍れる音楽」と言ったのは、
フェノロサだとの話がネット上に出ていますが、
これもどうも信頼性のある話ではなくて、
ドイツでは、建築を凍れる音楽と言うような話があり、
その辺が元なのかも知れません。
薬師寺東塔を歌人の会津八一が詠んでいます。
すゐえん の あま つ をとめ が ころもで の
ひま にも すめる あき の そら かな
漢字交じりで書くと、
「水煙の 天つ乙女が 衣手の 飛間にも澄める 秋の空かな」です。
佐々木信綱も東塔の歌を詠んでいます。
行く秋の 大和の国の 薬師寺の
塔の上なる ひとひらの雲
僕は両方とも好きなのですが、佐々木信綱の歌の方が好きです。
僕は、修学旅行以来、学生時代にも何度かこの塔を見て来ました。
最後に見たのは、2003年10月3日に、関西に出張した時の事でした。
薬師寺東塔は、
その後2009年(平成21年)から改修工事が行われていました。
2021年(令和3年)2月15日に竣工式が行われたとの事です。
縷々書いて来たのは、
調べていて、明日から東塔の落慶法要が行われると知ったからでした。
落慶法要は明日から25日まで行われ、
4月28日から来年の1月15日まで、
東塔の初層内部を公開するとの事です。
詳しくは、下記をご覧ください。東塔の写真もあります。
https://yakushiji.or.jp/toto/index.html
僕も行って見たいですが、果たして行く事が出来るでしょうか?
なお、明日から3日ほど、所用により日記などを休ませて頂きます。
お含みおき下さい。