鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第871回】 思考は現実化する?

2013年05月20日 | 住宅コンサルタントとして
自分の夢を持つことは、とても大切です。

将来の目標を持てない人よりは、「いつかこうなりたい!」という目標を持っている人の方が、
毎日をイキイキと過ごされているような気がします。

若い人(特に子どもさん)は、「自分はこうなりたい!」という、
自分中心の夢でも全然良いと思います。
しかしながら、立派な大人が自分の夢を持ち、それを人に語るときに、
それが自分のことだけしか考えていないような夢だと、周りの人の協力を得られないような気がします。

その昔、とある住宅会社の社長が、

「このエリアでこういうやり方をやったら、
当社は150棟は受注出来ると思うんですが、どう思いますか?」

と真顔で質問してこられました。

「なぜ、そう思うのですか?」
「なぜ150棟なのですか?」

などと私が質問すると、

「『思考は現実化』するっていう言葉、知ってます?
思い続ければ、それは現実になるのですよ。
だから、150棟をこのエリアで受注出来るように当社はなる、って思い続けてるんです」

という答えが返ってきました。

こういう考え方に私自身、全く共感出来ませんでした。
おそらく、その会社のスタッフの方も、同じだったと思います。

周囲の人に「そういうことであれば、応援したいなぁ・・・」と思っていただけるような、
世の為人の為、という考え方を全く感じられないからです。

まるで子どものように、自分のことだけしか考えていない思考は、現実になる訳がないと思うのですが、
今、「思いは現実となる」という言葉を都合の良い解釈をしている人が多いような気がします。

会社の成長を願っている経営者に、
「なぜこういう右肩上がりの計画を立てるのですか?」
という質問をした際に、

「スタッフは、日々の仕事を通じて、成長を感じられないと心が折れると思うんです。
だから、常に会社として成長し、ウチのスタッフにも成長して欲しいんです」

「これからの時代、いろんな法改正や外部環境の変化がある中で、
やはりある程度のスタッフ、ある程度の拠点を設けておかないと、
適応していけないと思うんです。
外部の変化に適応出来ないと、
結局これまで我が社に家づくりを託して下さったお客様や当社のスタッフを
守っていくことが出来なくなりますから・・・」

と、お客様やスタッフ、地域社会のために健全な成長を成し遂げたい、
という考えには大いに共感出来ます。

こういう考えの人は、やはり応援して下さる方が周囲に増えていきますから、
自分の思考は現実のものとなりやすくなるでしょう。

私が思うに、

「(周りの人が共感したり、応援したくなるような)思考は現実化する」

だと思います。

皆さんの夢、目標は、周囲の方に応援されるような考え方ですか?
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