鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1086回】 つらいことを乗り越えて成長する

2013年12月21日 | 住宅コンサルタントとして
おかげさまで、いろんな方とご縁を頂戴出来るようになり、
住宅業界専門の経営コンサルタントとして、今は非常に恵まれていると感じております。

ただ、住宅資材のメーカーの営業マンからコンサルタントに転職した際には、
当然ながらクライアント様は1社もなく、日々、仕事に飢えていました。

そこから今の状態になるまで、かなりつらいこともありました。

「業者さんを紹介して欲しい」と言われたので、ビジネスパートナーさんを紹介したら、
お仕事を依頼しているにも関わらず、そのビジネスパートナーさんにお金を払わない会社。
朝の6時に電話をかけてきて、社員の悪口をずっと携帯電話で言っている経営者。
毎回、お会いする度に、プロジェクトのゴール地点を変える経営者。
言ってみれば、図面・仕様・金額も確定して契約済・着工済なのに、
「やっぱここをこうしたい」と変更を無限に言ってくる感じでした。
(この会社さんは、かなり駅から遠いのですが、最後に私が意見をお伝えすると、
経営者が怒って席を立ち、タクシーも読んでいただけず、何キロも歩いて帰りました)

また前々職時代にも、品質担当者や製造担当者が匙をなげたスーパークレーマーの方の
サッシのアフターメンテナンスを一任されたりとか、
その地域のヤクザの親分の自宅のサッシのアフターメンテナンスなどもやってきました。
若い頃にはすごい癖のあるリフォーム会社さんの無理難題に胃が痛くなりながら、
日々仕事をやっていたような気がします。

その会社さんは、本当に建築のことを知らない方ばかりで、
搬入経路が猛烈に狭い家の2階のキッチンリフォームを受注されました。
人が一人しか通れないような、間口の狭い階段が搬入経路のその現場のキッチンを
受注させていただき(受注時点では、現場確認はしていません)納品した際、
配送のトラックの運転手さんが匙を投げて、商品を置いて帰ったのですが、
現場で配送の問題をクリアしないとお施主様にご迷惑がかかってしまう・・・。

もう自分が運ぶしかないと思い、旭川から富良野まで車を飛ばして、
キッチンのキャビネットをかかえながら、はしごで登って搬入するという、
万が一のことを考えれば責任が取れないような危険なこともやっていました。

この会社さんを担当することは、本当にストレスとなっていたと思いますが、
こうした過去のいろんな経験が、今となってはすべて糧になっているなぁと感じます。

素晴らしい企業経営者の方とお話をさせていただくと、
若かりし頃にかなりの修羅場を潜り抜けてきたり、過度のストレスを受けながら、
歯を食いしばって仕事に打ち込まれてきた方が非常に多いと感じます。

そこを乗り越えて、人は成長していくもの。
修羅場が目の前に現れた際は、「成長のための良い機会をもらった」と受け止めたいですね。
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