鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3443回】 未来への投資

2020年06月03日 | 住宅コンサルタントとして

市場環境は常に変わり、

これまでライバルではなかった企業がライバルとなったり、

これまで通用したことが通用しなくなったりします。

 

例えば、トヨタ自動車の競合は、

フォルクスワーゲンだったのが、テスラも加わったり、

自動運転の覇権をかけてGoogleもライバルになったりと、

どこがライバルになるか、分からない時代です。

 

自分たちの業態が10年後、20年後も市場から必要とされているか?

今のエリアで、10年後も商売が成立するか?

今の企業ブランディングでスタッフの募集は可能か?

今の教育システムで、10年後、ライバルと戦えるか?

 

などなど、いろんな面で自社の現状を把握し、

10年後を予測して手を打っていくことが経営です。

 

住宅業界でも他の業界でもよくありがちなのが、

商品と出店の意識が高いものの、

自分たちが今、展開している業態で

商売が成立しなくなるかもしれない、

ということを考えていなかったり、

採用や育成方法について考えが甘かったり、というケース。

 

何が起こるか分かりません。

 

そして長期的な視点が無い経営者は、

事業別に収支を出させて、

今、赤字の部門をすぐに売却したり、

事業をやめてしまったりという、

目先の利益を上げることしか考えなかったりします。

 

長年にわたり、安定して成長している会社は、

まず本業でしっかりと収益を出していて、

財務内容も非常に良いことに加え、

一見無駄に思えることにもチャレンジし続けていることが多いです。

 

今、弊社は、クライアント様にあるものの制作を

自社で完結するようにお願いしていますが、

この経験値が高まれば、

異業種からも仕事のオファーが来るかもしれませんし、

自社の複合業態がそのまま商品パッケージになる、ということも

もちろん視野に入れてのご提案だったりします。

 

本業が衰退していく可能性もゼロではありませんから、

市場の変化を予測し、10年先に手を打つことが

経営者の仕事なのです。

 

皆さんの会社、それから皆さん自身、

未来のために、時間とお金を使うことができているでしょうか?


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【第3442回】 家事の大... | トップ | 【第3444回】 ある一定... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住宅コンサルタントとして」カテゴリの最新記事