鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3955回】 「俺たち、クビ」という名言

2021年10月28日 | 住宅コンサルタントとして

経営者や役員は、

自社の成長発展を強く願っているものです。

 

ところが、会社がより良くなることを願っている、

経営者だったり役員やリーダーが、

ボトルネックとなってしまっていることが、

結構あったりする訳ですね。

 

昨日、お伺いしていたクライアント様は、

ブランディングは非常に上手なのですが、

お客様の来場数はかなりムラがあって、

商談するお客様で常に溢れているか、

というと、そこまではいっていないのです。

 

なぜ集客が順調ではないのか?

 

その理由を私自身、理解しているつもりですが、

自分たちのこだわりも強いクライアント様ですので、

私としては提案をさせていただき、

選択するか否かは、クライアント様に決めていただく、

というスタイルを貫いておりました。

 

というか、集客がそれほど無くとも

業績は非常に順調だったのですね。

 

ところが、ちょっとHP上での発信が

お客様からすれば、分かりにく過ぎるので、

その点について、他社さんの事例を見ていただきながら、

問題点をお伝えし、改善のための提案をしていたところ、

クライアント様の代表から、

 

「(広報に関しては)俺ら、クビ!」

 

「いろいろとこだわってやってきたけれど、

集客に成功しているとは言えんから、

これは優秀な他のスタッフさんに一度、

やってもらった方がいい」

 

という発言をされたのですね。

 

これ、なかなか言えないんです。

 

起業当時は、全ての業務を自分たちがやっていた。

 

ところが、会社の成長に伴い、

やるべき業務が増えてくるのですが、

特に企画や広報という業務は、

経営陣からすると思い入れが強く、

なかなか手放したくないのですね。

 

それを

 

「俺ら、(広報や企画の業務に関して)クビ!」

 

と言える、この代表は大物だと感動しておりました。

 

自分がやるよりも、

ふさわしいスタッフさんがいるかもしれないし、

外注さんに頼んだ方がクオリティが上がるかもしれない。

 

でも、抱えて抱えて、自分の仕事を離したくない方もいるのです。

 

それだと、若いスタッフさんが経験を積めないし、

成長する機会を摘んでいることにもなります。

 

自分が会社の成長のボトルネックにならないようにしたいですね。


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