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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3256回】 口のうまさだけでは売れない時代

2019年11月29日 | 住宅コンサルタントとして

弊社のクライアント様の営業マンの中で、

今、起こっていることを端的にまとめますと、

 

「口のうまさだけでは、売れなくなってきている」

 

ということを痛感しています。

 

住宅業界のコンサルティングに特化して14年、

何百人とう営業マンを見てきましたから、

ちょっとした会話のやり取りをして、

こちらの質問に対する理解の速さ、回答の簡潔さを見れば、

営業マンの能力というのを把握できます。

 

5年前くらいまでは、営業マンの素の実力と実績が

ほぼ、比例していたのですが、ここ2年くらいで、

営業マンの実力と実績の乖離が始まっている、

と感じるのです。

 

昨年あたりから顕著なのは、

実力があるのにも関わらず、実績が実力通りに出ていない営業マンには、

ある特徴があるということ。

 

その特徴とは、営業ツールをあまり使わない。

お客様の疑問や質問に、ほぼ口頭で回答している。

特に保障、性能、仕様と価格に関しての質問で、

口頭で対応をしているであろう営業マンの実績が、

実力に伴っていないと感じます。

 

その逆で、実力通りに実績が出ている営業マン、

それから実力以上に実績が出ている営業マンは、

お客様の質問に対し、目に見えるツールを見ていただきながら、

誠実に対応している方が圧倒的に多いのです。

 

もちろん、口頭での説明も

上手にできるようにトレーニングをする必要がありますが、

口八丁の営業マンの価値は、間違いなく下がっているのでしょう。

 

よくある質問に対して、万全の資料を準備し、

視覚でもお客様に訴えるしくみを

モデルハウスの中や着座スペースに整えておかないといけないでしょう。

 

ここ数年、デザインの良さと価格のバランスが重要でしたが、

大半の会社がその基準をクリアしてきている今、

他社と性能や保証、施工レベルの違いなどを

分かりやすく説明できるしくみが欠かせなくなっています。

 

口という、営業マンの個人技だけでは、

通用しなくなってきている時代です。

 

市場の、お客様の変化に適応して参りましょう。

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