鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1543回】 上っ面のカッコ良さだけ求めない

2015年03月23日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、とあるエリアで自社のブランドイメージが確立されている住宅会社が
経営するレストランで、家内と食事をしていました。

住宅会社が経営するレストランということで、内装デザインには非常に凝っているとのこと。
お店に電話し、予約をした後、ワクワクしてお店に出かけました。

エレベーターに乗って、そのお店がある階に着くと、
私たちの目に飛び込んできたのは、とても素敵でモダンな店内。

「これは期待できるぞ~!」

と一瞬、思ったのですが、なぜか店内は日曜日の夜だというのにガラガラ。
女性グループが1組いるだけで、私たちが2組目の来店だったようです。

ホールのスタッフさんに席まで案内していただき、座席に着くと、
ソファやテーブルも悪くありません。
卓上のお塩やペッパーの容器も洗練されていて、ワクワクしてきました。

更にメニューを見ていると、
イタリアン好きの私には、嬉しいメニュー構成になっていました。

注文を済ませ、ワインを飲みながら、お料理が出てくるのを待っていました。

最初に出てきたのは、前菜5点盛り。
盛りつけはとにかく美しい。
生ハムなど、美味しいものも単品ではあったものの、全体ではイマイチ。

で、2品目のトマトとモッツァレラのカプレーゼ。
私の記憶が確かならば、メニューには
「有機栽培トマトとイタリア産水牛のモッツァレラチーズをふんだんに使用」
と書かれてありました。

しかしながら、そのチーズは
イタリア産ではなく、国内のスーパーで普通に売られているモノでした。
更にトマトも普通。

メニューに書いてあることと実際にやっていることが別なのです。

後、2品料理が出てきましたが、全てにおいて見た目だけ良くて、味は普通。
しかしながら、お店の雰囲気がかっこよすぎるので、
味は標準以下に感じてしまいました。

要するに、うわべのかっこよさだけを追求していて、中身が無いのです。

だからお客様がまばらなのですね・・・。
味に関して、ちょっとグルメな方には、全く通用しないレベルなのです。

外観だけ見た目は良いけど、中身が伴わない・・・。
ということは、この会社が建てている家も、
外観だけがかっこよくて、中身は大したことないのでしょうし、
アフターなんていい加減なのでしょう。

そう思ってしまいますよね。

異業種に参入することは、悪いことではありません。
しかしながら、まずは中身をしっかりしないと、返って評判を下げるだけだなぁと思いました。

上っ面のかっこよさだけを求めない。
中身を追求する。

皆さんの会社はできていますか?
コメント
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