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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1349回】 日々、感じ、考えることがセンスを磨く

2014年09月10日 | 住宅コンサルタントとして
例えば街を歩いていたとします。

ちょっと先のお店で、もの凄い行列が出来ている。

「うわ~、すごい行列やな!」で終わる人。
何も感じない人。
「何でこんなに行列ができてるねん?何が(他のお店と)ちゃうねん?」
と行列ができる原因を探ろうとする人。

行列を見てどう感じ、どう行動するかでその人のビジネスセンス、
特にマーケティング力は大きく変わってきます。

例えば、ある一組のお客様をめぐって、自社と2社の競合で商談の土俵に乗っていたとします。

そしてたまたま、自社が受注した。

「やった、受注が決まった!!!」と喜ぶだけの営業マン。
「何でこのお客様は3社の中から当社を選んで下さったんだろう?
どの部分を評価していただけたのかな???」
とお客様がなぜ選んでくれたのか、その要因を考える人。
更にはその要因分析から自社のマーケティングや営業手法を変える人。

当然ながら、一つの受注をヒントとしてどう自社を変えていくか、という行動で、
成果は変わってきます。

また、自社よりもはるかに遅れて住宅事業に参入した会社があったとします。

家づくりに対する知識も自社の方が勝っている。
実績もノウハウも、自社がはるかに上。
つくっている建物のクオリティーも自社の方が断然優っている。

でも、受注棟数でははるかに負けている・・・。

こういう時、皆さんはどう考えますか?

「エリアが違うからね・・・。
私たちが商売しているエリアは、景気も悪いし、お客様の求める品質も高いけど、
あの会社がやっているエリアは景気も良いし、お客様のこだわりも低いんでしょう!」

「建物の良さを理解できるお客様が減ってるんだね・・・。
最近のお客様は家のことを分かっていないね・・・」


なんて考える経営者・経営幹部がいたとしたら、
もう正直、引退した方が周囲のためですよね。

結果の数字が全てを物語っていて、
自社が完全にお客様が求める商品、サービス、価格を提供出来ていないということです。
もしくは、自社のブランドが弱いということなのです。

そこを感じられずに、エリアのせい、お客様のせい、
働いているスタッフの能力のせいにするような経営者・経営幹部が経営する会社は、
もう完全に手の施しようがなくなってしまうでしょう。

いろんな現象から何を感じるのか?
どう考え、どう行動を変えるか?
そんな基本を大切にしていますか?
コメント
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