鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第971回】 謙虚さが無いと・・・

2013年08月28日 | 住宅コンサルタントとして
私自身は建築士でもありませんし、家の設計もデザインも出来ません。

でも、今、家づくりを検討されているお客様がどんな家を求めておられるのか、
どんな家に魅力を感じるのかについては、かなり深く分かっているつもりです。
(だから、このお仕事をさせていただくことが出来ています)

この会社さんの建てている家はイケてる。
この会社さんの家は、おそらくお客様の大半は評価しないので、
価格の割安感を出さないと、ちょっと選ばれない、などなど。

こうした見立ての目は、このお仕事をさせていただく中で身についています。

で、いろんな会社さんとお話をさせていただく中で、たまに感じることがあります。
それは、当のご本人たちは、「(自分達がつくっている)家をメッチャイケてる」と勘違いしているケースです。

要は、過大評価している訳ですね・・・。

こういう方は、例えば他の会社さんを視察するクリニックなどに行っても、
わざわざ見学させて下さっている会社さんの家よりも、自分達が勝っている部分を見つけたがるんですね。

で、「あの会社であれだけ売れているんだから、ウチはもっと売れるはずだ!」なんて
勘違いした感想を持って、自社に帰られる(笑)。

体重100キロの人が、「俺ってスレンダーだよな!」って言っているのに等しいです。

こういうスタンスだと、そのうち周囲の誰もが
気持ちよく、その会社にいろんな情報を届けなくなってしまうのです。
そして、裸の王様タイプの住宅会社が出来上がってしまう・・・。

謙虚な会社さんは、自分達よりもレベルが劣る会社さんを見学したとしても、
その会社さんの優れている部分を見出し、謙虚にその部分を学ばれます。

そして、いろんな情報を届けてくれる方、見学をさせて下さった会社さんなど、
いろんな方に感謝の気持ちを言われたりするので、周囲の人たちも気持ちよくなり、
いろんな情報をドンドン届けてくれるようになるのです。

長い間、素晴らしい業績を出されている企業に共通しているのは、謙虚さだと個人的に思っています。
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