京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

山ばな 平八茶屋 マイバースディー

2019-10-18 10:28:00 |  京都食べ歩き

 レストラン幹の続きです。

山ばな 平八茶屋

私の誕生日に、主人と山ばな平八茶屋へ行ってきました。
こちらは高野川です。

高野川沿いの北山を少し上がった所にある
山ばな平八茶屋さん。

お店の前はよく車で通るのですがまだ行ったことがなく
一度行ってみたいと思っていました。

創業は天正、織田信長と豊臣秀吉による安土桃山時代だそう。
今から約440年前に若狭街道の街道茶屋として
始まったそうです。

京都の中心からは少し離れているので、
タクシーで来られるお客さんがほとんどの様ですが
私達は、食前食後の散歩も兼ねて歩いていきました。


お店の方がお出迎え、案内して下さいます。 

中には、約600坪の日本庭園があるそうで、
その広さにびっくり。
中がこんなに広い料亭さんだとは思っていませんでした。

大小様々な座敷があるようですが、
私達は一軒の離れ屋に。

石の階段を上がり、どうぞ。。と戸を開けていただくと、
そこは、個室のお食事処でした。

窓の外には、高野川が流れ、せせらぎの音が聞こえてきます。
川のまん中に鳥もいますよ。

まずはビールで乾杯。
誕生日おめでとう~。ありがとう~。

ま、どんどん年を取るのはそんなにめでたくもないのですが
でも、この一年間無事に暮らして元気に誕生日を迎えられたのですから
それはそれで、やっぱりめでたいかな。

山ばな平八茶屋は、伝承料理の麦飯とろろ汁が有名なのですが、
その名物麦飯とろろ汁にちなんで作ったという麦とろ饅頭が
まず出てきました。

優しい甘さで軽い感じのお饅頭は食前にちょうどいいですね。

 

次に出てきたのは、八寸。
鯛の小袖寿司・いくらみぞれ・銀杏・月見卵。。。彩りも鮮やかですね。

お造りは、本鮪と烏賊と鯛。
どれも新鮮で美味しかったです。

 

北山通りより南の高野川沿いには、ずっと遊歩道と川端通があり、
お部屋の窓からこんなに近くに高野川が見られるということはありません。
これは、この料亭ならではの景色かもしれませんね。

 

お吸い物は鱧しんじょう。お出汁の味が美味しいです。
炊き合わせは、にしん、里芋、湯葉、茄子、さやえんどう。。

揚げ物は、海老の東寺揚げ。

東寺揚げとは、ゆばを用いた揚げ物の事で、
乾燥ゆばを細かくくだいて衣にするそうです。

昔、東寺でゆばが作られたことから、ゆばを「東寺」と
いうことがあるんですって。。

小さい頃、東寺の近くに住んでいたのに全然知りませんでした。  

 

お店からの誕生日祝いで、お赤飯が出てきました。

そして、女将さんが挨拶に来て下さいました。

本日はお誕生日という事でおめでとうございます。
お赤飯のお祝いを頂いてありがとうございます。

と挨拶したのち、少しこの料亭についてお話して下さいました。

平八茶屋を訪れたことのある文化有名人には、
夏目漱石・正岡子規・高浜虚子・北山魯山人。。
国語の教科書の中でしか知らない様な人達が、
実際にここで食事されていたのかと思うと
なんだか不思議な気持ちです。

平八茶屋の名前は、夏目漱石の「虞美人草」やら「門」、
徳富蘆花の「思い出の記」、頼山陽の漢詩「山陽詩鈔」
などにも 残っているそうですよ。

また、幕末の頃には、岩倉具視も平八茶屋によく出入りしており
新選組が嫌がらせで切りつけた刀傷が母屋の柱に
残っていたりするそうです。

 へっ~てびっくりする事の連続。
やっぱりそれだけ歴史ある料亭さんなんですね。

 続いて子持ち鮎の塩焼きが出てきました。
北大路魯山人も若いころ平八茶屋で鮎の塩焼きを食べたそうですよ。
子がたっぷりの鮎は、本当に美味しかったです。 

そして出てきました。
平八茶屋の名物料理、麦飯とろろ汁です。
丹波のつくね芋を、秘伝の出汁で伸ばしてあります。 

この味のついたとろろを麦ご飯にたっぷりとかけて頂きます。
美味しいお出汁が広がって素朴で優しい味。

京都の伝統芸能の一つ「壬生狂言」の演目に「山ばなとろろ」
というのがありますが、それはこの平八茶屋を舞台にしたものだそうです。

440年以上も前の創業以来続いているという麦飯とろろ汁、
当時の旅人たちが旅の途中でかきこみ、
歴代の文化人たちも愛した味なのですね。

一緒に頂く大原の生柴漬けや一保堂のほうじ茶も美味しかったです。 

最後のデザートは、巨峰やイチジクなどのフルーツの
ワインゼリーがけ。すっきり爽やかな味でした。

600坪のお庭

四季折々の花が咲くという600坪のお庭。
鯉もいるんですよと仲居さんに言われ、池を覗いてみました。

立派な錦鯉が泳いでいますね。

この料亭は宿泊もでき、伝統的な蒸し風呂の「かま風呂」も
体験できるそう。

昔の郷愁に浸り、かつての偉人たちの足跡に思いをはせるには
いいお宿かもしれませんね。

騎牛門(さぎゅうもん)

お見送りして下さった女将さんが、

入り口にあるこの騎牛門(さぎゅうもん)と呼ばれる山門は、
萩の山寺から譲り受けたもので、築500年は経ってるものなんですよと
教えて下さいました。

500年か。。。すごい。。
室町時代から、色々な歴史を見続けてきた門なんですね。
一度行ってみたかった料亭さんに行けて、よかった~。

さて、その後、また、二人で歩いて家へ帰る予定だったのですが、
私は、はがきを頂いていた洋服屋さんに行ってみる事にしました。
9月末で消費税が上がるし、ちょっと覗いてみようかなと。
今日は誕生日だしね。

主人は途中でDVDを借りて家に帰ったみたいです。

 夕ご飯

その日の夕ご飯はお寿司。
自分の誕生日くらい、何も作りたくなくて。。

母も一緒に誕生日を祝ってくれました。
ケーキも3人でね。 

 プレゼント

誕生日プレゼントをちょっとご紹介。

主人は、少し前一緒にデパートに行った時に靴を買って
くれていました。

きらきらの運動靴。
この間クロアチア旅行に行った時、白いきらきらの運動靴を
履いてられる方がいて、欲しいな~と思ってました。
色はグレーにしましたが、これからの旅行に役立ちそうです。

友人からもらった可愛い起き上がりこぼしのお人形など。。

 母もお祝いをくれて。。息子たちもメールをくれて。。

皆に祝ってもらえて嬉しい誕生日でした。

ありがとう~、皆。

さて、9月の事も終わり、次は、2018年イギリス旅行に戻ります。

英国周遊の旅16 リバプール~ストラッドフォード・アボン・エイボンへ
の続きです。

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つもご訪問ありがとうございます。    

 主人や家族と行った海外旅行や国内旅行の思い出を
忘れない様に残しておきたいと記録に綴っています。

また、これから行かれる方の参考に
少しでもなったらいいかなとも。。 

 ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。 

 


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