タムリンの備忘録

山、花、鳥、旅などの写真を中心とした自然観察記録です。
自然が大好きな方々のご訪問をお待ちしています♪

コスミレ

2010年04月10日 | 日記
パンジーを全体的に小さくしたものがビオラなので、スミレの小形のものがコスミレといった印象を持ちそうですが、実際はそうではないのです。花や葉はスミレよりも大きなものもたくさんあり、花つきのよい立派な株に出会うこともあります。スミレに比べて草丈が伸びなことからついた名前らしいです。花の色や形態に変化が多いため、観察者を困らせるスミレの一つです。
【コスミレの特徴】
①草丈はふつう5~10㎝。
②葉はやや丸みのある長三角形~長卵形。
③葉の表面は粉をふいたような濁った緑色。裏は、紫色と緑色のものがある。全体に毛が生えるものもある。
④花の色は薄紫色がふつう。一つの株につく花は多い。
⑤側弁は基部からしっかり開き、花柱の先がよく見える。
側弁の基部は東日本では無毛、西日本では有毛。西日本に多い有毛のものをヒゲコスミレという。
※形態によっては、スミレ、ノジスミレ、アカネスミレと紛らわしくなる。
※いがりまさし著「増補改訂 日本のスミレ」参照







キジムシロ

2010年04月10日 | 日記
キジムシロは、秋吉台でたくさんの黄色い花を咲かせています。似た花を咲かすミツバツチグリもあります。この2つにヘビイチゴの花が加わればどれがどの花かこんがらがります。

※キジムシロ:バラ科キジムシロ属。
※ミツバツチグリ:バラ科キジムシロ属。
※ヘビイチゴ:バラ科ヘビイチゴ属。

基本的には葉の付き方で見分けます。
キジムシロの地面に近い辺りの葉は7枚~9枚、
ミツバツチグリはどこでも3枚。

しかし葉の付き方では、ヘビイチゴとミツバツチグリの区別が難しくなるので、やはり決め手は果実ですね。
花のなかにイチゴに成長する部分が見あたるかどうかで判断できるでしょう。

※写真はすべてキジムシロです。