タムリンの備忘録

山、花、鳥、旅などの写真を中心とした自然観察記録です。
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サクラスミレ

2010年04月11日 | 日記
サクラスミレは、花が大きく美しいので「スミレの女王」と呼ばれます。実際に野生のスミレの中では日本最大です。分布の中心は中部地方以北で、西日本ではほとんど見かけません。名前の由来は花弁の先端が桜の花びらのようにへこんでいることからきていますが、はきりとへこんだものは少ないようです。写真は大分県で撮影したものです。
【サクラスミレの特徴】
①草丈は8~15㎝。花期の葉の葉身は5~8㎝。三角状長卵形。葉柄が長く、葉が直立するので、ふつう葉が花より上につき出して見える。
②葉柄に翼はなく、粗い毛がややまばらに生える。
③花は直径2.5㎝。白濁した淡紅紫色~紫紅色。上弁が大きく、側弁の基部には毛が密生する。花弁の基部が閉じ気味に咲くので、花柱の先端がほとんど見えない。
④花期は4月下旬~6月中旬。
※いがりまさし著「増補改訂 日本のスミレ」参照









キスミレ

2010年04月11日 | 日記
黄色いスミレは雪国や高山で見られるが、太平洋側の低山で見られるのはこのキスミレだけです。もともと分布が狭い上に、開発と乱獲のために自生地が減少しています。山口県で見ることはできませんが、九重や阿蘇に行くと見ることができます。
写真は阿蘇山へ両親を連れて行ったときに、車を止めて道の近くに咲くキスミレを撮ったものです。
【キスミレの特徴】
①草丈は5~12㎝で茎は直立する。
②葉は2~4㎝、表面は粉をふいたような緑色で柔らかい。裏は、薄紅紫色を帯びるものが多い。両面とも微毛がある。根生葉は心形。茎葉も同形であるが、上部のものは細長い。
③花は直径1.5~2㎝。他の花に比べて唇弁が小さい。輝くような明るい黄色で、花弁の裏は紅紫色を帯び、唇弁の距が短い。側弁の基部には毛が密生している。
④花期3月下旬~5月。
※いがりまさし著「増補改訂 日本のスミレ」参照