フヨウは夏に大きな花を咲かせます。夏の植物としてポピュラーなムクゲやハイビスカスと同じなかまのアオイ科です。写真は船平山の近くの民家の側の畑で撮りました。直径20㎝以上もある花を咲かせていました。白色、ピンク色、赤色の花が綺麗に並んで咲いていました。花の大きいのと葉の形からアメリカフヨウと思われます。フヨウは落葉低木でモクフヨウ、多年草のアメリカフヨウはクサフヨウと呼ばれて区別されています。
船平山にはカシワの木があります。山口県の里山や海岸では見かけることがありません。中国山地の尾根近くに行かないとなかなか見ることができません。昔は人里の近くにもあったのでしょう。食材を蒸すのにカシワの葉を敷いていたみたいです。また、柏餅にも使われていました。都道府県によっては準絶滅危惧種に指定されているところもあります。
ユウスゲは夕方頃から咲き始め、翌朝に萎みます。すなわち、昼間には咲いているところが見れません。別名はキスゲといいます。日本中部の山地や高原に咲く、ニッコウキスゲと同じなかまです。ニッコウキスゲは昼間咲く1日花です。植物の専門家のE氏が北アルプスに植物の写真を撮りに行っているので、ニッコウキスゲの写真もきっともらえると思います。
ユリ科で薄黄色の花は珍しいですよね。阿東町の船平山で群生が見られるということを聞いたのは2~3年前のことです。一度行って見たいと思っていましたがなかなか実行に移すことができませんでした。今回は同僚のTさんと一緒に3時半からお休みをもらって出発しました。5時前についたときには、ユウスゲの花はほとんどすべて開いている状態でした。山口県ではこんなにたくさんのユウスゲが咲いている場所は他にないんじゃないかと思います。
シソ科の植物で7~11月に咲きます。「山野の道端に見られる高さ20~50cmの多年草で、茎は四角、葉は対生し、3~7個の小葉からなる奇数羽状複葉。下部の葉には長い柄がある。小葉は長さ2~5cmの広卵形または狭卵形でふちに鋸歯がある。茎の上部に長さ10~25cmの花穂をだし、長さ1~1.3cmの青紫色の唇形花を数段輪生する。上唇はやや直立し、下唇は3裂する。」写真は東鳳翩山で撮ったものです。夏から秋まで登山口周辺から頂上の近くまで広い範囲に咲いています。
コマツナギは草のように見えますが,本当は木です。茎に馬を繋いでも切れないほどに丈夫だということでこの名前がつきました。秋吉台で撮った写真です。秋吉台はササや草が生い茂り、背の高い植物しか目立たない傾向になりつつあります。山へ植物の写真を撮りに行きたいのですが、夏山は本当に暑いですね。ダイエットと思って頑張りましょう。
秋吉台で撮ったノラニンジンです。ヨーロッパ原産の多年草で、人参が野生化したものと言われていますが、根は細く食用になりません。昨日から福岡に行っていました。娘が大学のオープンキャンパスに行くというので、家族でついていきました。大学は午前中で済ませ、午後からは、小倉に行きました。いつものように、伊勢丹や井筒屋、リバーウォークに行ったのですが、1泊したので、翌日はチャチャタウンにも行きました。家内と娘は買い物ばかりでしたが、私と息子はスターウォーズを観ました。よい家族サービスができたと思います。
ナルコユリとアマドコロの区別は難しく、自信がありませんでしたが、今回は少しだけ分かったように思います。ついた実の形が明らかに違いました。ナルコユリはまん丸の実ですが、アマドコロの方は実の先が少しとがっています。それから、茎にも違いがありました。ナルコユリは丸くなめらかなのに対してアマドコロは筋張ってゴロゴロしています。写真はナルコユリです。
秋吉台で撮ったオニユリです。コオニユリもありました。オニユリは3倍体なので種を作りません。茎についた真っ黒なムカゴで増えます。コオニユリは2倍体なので種で増えます。ムカゴは作りません。葉や花も少し小さめです。
オトギリソウは弟切草と書きます。ある鷹匠が鷹の傷を治す妙薬にこの植物を使っていましたが、弟が別の鷹匠にこの妙薬のことを教えたため、この弟を殺してしまいました。それ以来、この植物をオトギリソウと呼ぶようになったそうです。実際、ヨモギのように止血剤として利用できます。葉や花びらの先の方に黒い点がたくさんできるのが特徴です。
「ぎぼうし」を辞書で調べると「1欄干などの柱の上端につける宝珠形の装飾。青銅製が多い。宝珠頭(ほうじゆがしら)。ぎぼうし。ぎぼうしゅ。2ネギの花。ねぎぼうず。」とありました。この花のつぼみが擬宝珠に似ていることからこの名がついたそうです。東鳳翩山の頂上周辺に咲いていました。