タムリンの備忘録

山、花、鳥、旅などの写真を中心とした自然観察記録です。
自然が大好きな方々のご訪問をお待ちしています♪

カテンソウ

2010年05月22日 | 日記
 カテンソウは「花点草」と書きます。本当に点のような花を咲かせますね。イラクサ科 カテンソウ属。山林下の湿っぽい場所を好み、群落をつくります。はじめて見たのは耶馬溪の一目八景。写真の花はすべて雄花だと思います。やがて、花の中で折れ曲がっていたおしべが飛び出し、花粉をばらまき受粉させる風媒花です。おしべが飛び出す瞬間を見てみたいですね。






金星と三日月

2010年05月17日 | 日記
 昨日5月16日(日)の夕方、西の空に金星と三日月が接近しているのに気がつきました。慌ててカメラと三脚を取りに行き撮影しました。私のコンデジ光学最高倍率の7倍で、三脚に固定して、タイマー設定で撮りました。それでも何枚かの写真はブレてしまいました。最初の写真が実際に撮ったものです。2、3枚目はパソコンのソフトでトリミングして拡大したものです。珍しい現象ではないでしょうが、写真を撮ることができたのはラッキーでした。






ヤエザキキツネノボタン

2010年05月09日 | 日記
 幸運の滝周辺で植物観察をしていると気になる植物がありました。最初、キツネノボタンかウシノアシガタと思ったのですが、花の形が違うのです。その原因は花びらの枚数にあります。両方ともふつうは5枚ですが、ここにある花は8~10枚が二重についています。キツネノボタンとウシノアシガタは葉で区別できます。キツネノボタンは3出複葉で小葉は3裂、ウシノアシガタは単葉で3~5裂。葉を見る限りキツネノボタンです。黄色い花の輝きも今ひとつです。ウシノアシガタは花弁が広く黄色の輝きが素晴らしい。家に戻って調べてみるとヤエザキキツネノボタンという名前を見つけました。ネットで調べただけなので、正式な植物名なのかは分かりません。単なる八重咲きのキツネノボタンなのかも知れません。でも、はじめて見るキツネノボタンでした。






ウワミズザクラ

2010年05月08日 | 日記
 御前岳の登山口がある杣の里渓流公園(そまのさとけいりゅうこうえん)。その横を通り登山口に向かうとき、見慣れない花が目に入りました。何の花だろう?花はイワショウブに似ていますが、こちらは樹木です。葉と樹皮を見てコミスポの会長が自信ありげに「サクラだ!」といいました。言われてみればその通りです。写真を撮って「そのきなんのき掲示板」で教えてもらうことにしました。 
 バラ科サクラ属ウワミズザクラ。はじめて聞く名なのでネットで調べてみると、「つぼみや若い果実は塩漬けにして食用、ウワミズザクラの材はとても堅く、地方により金剛桜と呼んだり、鉈柄(なたづか)とか呼ばれ、版木、彫刻材、さらに樹皮は俗にいう樺細工に使われていた。」昔から人々の生活と関わりの深い樹木であることが分かりました。上溝桜(うわみずざくら)と書きます。







コバンソウ

2010年05月05日 | 日記
私の住んでいる団地の公園周辺には、たくさんのコバンソウが咲いています。コバンソウは、イネ科、コバンソウ属。オオバンソウと同じく、明治時代に観賞用としてヨーロッパから導入された帰化植物です。今では雑草として広く分布しています。小判型の小穂は成熟すると薄緑色から光沢のある黄褐色に変わり、まさに小判のようです。別名はタワラムギ。






オオバンソウ(ゴウダソウ)

2010年05月04日 | 日記
オオバンソウは、アブラナ科ルナリア属。先日、ムラサキハナナと間違えてしまったオオバンソウ。花は似ていますが、実は大違い。実が大判のような形をしているのでついた名前です。一方、ムラサキハナナはアブラナのような長角果。ヨーロッパ原産の帰化植物で別名ゴウダソウ、明治時代に種子を持ち帰った東京美術学校教授の合田氏にちなんでつけられました。






コンロンソウ

2010年05月04日 | 日記
幸運の滝へ向かうため、バスを駐めた道の周辺にはたくさんの白い花が群生していました。まるで白色の菜の花が咲いているようです。近づいてよく見るとコンロンソウでした。アブラナ科、コンロンソウ属。久しぶりに植物辞典を取り出し調べてみました。
 【山地や川辺の水湿地に生える多年草。根もとから水平に伸びる根茎を出す。茎は直立して毛があり、上部は枝をわけ、高さ30~70㎝になる。葉は長い柄があり、羽状複葉。小葉は5個か7個、長楕円状披針形、先は鋭尖形、基部はくさび形、鋸歯縁で、両面に毛があり長さ4~10㎝、幅1~3㎝。花期は4月~7月。総状花序は果時に伸びる。萼片は長楕円形、淡緑色で毛がある。花弁は白色、倒卵形~長倒卵形、長さ5~10㎜。長角花は線形、まばらに毛があり、長さ18~25㎜、幅は約1.2㎜。種子は長さ約2㎜、幅約1㎜。北海道~九州、朝鮮、中国(北部・東北)、シベリア東部、アムール、ウスリー、ウダ、樺太に分布する。崑崙草と書く。】日本の野生植物Ⅱ(平凡社)
◇植物の専門用語が多くて分かりにくいですね。
◇分かりにくそうな用語
 ※根茎・・・水平方向に伸びた地下茎が肥大化したもの。
 ※鋸歯縁・・・植物の葉の縁にある、ぎざぎざの切れ込み。
 ※羽状複葉・・・葉柄の延長になる軸(葉軸)から、左右に小葉がいくつか並ぶもの。
 ※長楕円状披針形・・・長い楕円形だが幅のピークが葉柄側にある葉の形。
 ※総状花序・・・主軸が長く伸び、柄のついた花が間隔を開けて着いているもの。フジなど。
 ※倒卵形・・・卵を逆さにした形。上が太く下の方が細くなった形。
 ※長角花・・・細長い角状で、心皮が2枚あり二室からなる果実。熟すと縦に裂けて種子を出す。アブラナなど。







幸運の滝

2010年05月03日 | 日記
5月1日(土)コミスポくすのきの月例登山で、御前岳~釈迦岳(釈迦ヶ岳)に登った。矢部越から御前岳の登山口のある「杣の里渓流公園」までの車道沿いに幸運の滝はある。だいたい中間あたりか。場所は、福岡県八女郡矢部村。すぐ先に、中型バスが向きを変えることのできるスペースがある。ここでバスを降り、滝の写真を撮ってから歩いて御前岳の登山口へ向かうことになった。バスはここで方向転換をして、釈迦岳の登山口のある矢部峠までもどって、下山客を待つ。「幸運の滝」のいい写真が撮れれば幸運が迷い込んでくるかも知れない。ここ数年、私を含む少人数の親族にはいいことがほとんどない。「ここらあたりで、幸運の滝さん、お願いしますよ!」日頃、マクロモードで花ばかり撮っているものだから、風景写真はどのモードで、どんなアングルで何をポイントに撮るのかさっぱり分からない。結局手ぶれや水の流れやしぶき等で全体がぼやけて白っぽい感じの写真になってしまった。
 掲載した2枚目までは私が撮影したものです。3枚目は写真愛好家T氏から送ってもらった写真です。T氏は、単焦点レンズを使って、カメラを三脚に固定してから撮影しました。比べて見ると、明らかに技術と機材の差が表れているところが面白いですね。













ラショウモンカズラ

2010年05月02日 | 日記
ラショウモンカズラは、シソ科ラショウモンカズラ属。シソ科の植物では最大級の花の大きさを誇る。花の長さは4~4.5㎝。紫色の花は一方方向に向いて咲く。渓流に近いどちらかというと湿り気の多い場所でよく見かける。名前は、平安時代に渡辺綱(わたなべのつな)が、京都の羅生門で退治した鬼女の、切り落とされた腕に見立ててついた。今回の御前岳~釈迦岳登山では、幸運の滝付近や登山途中の渓流沿いの道で見かけることができた。身近な野草カキドオシに似るが、花の大きさや葉の形から容易に区別できる。園芸植物のサルビアにもよく似ている。