昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

「隼人塚」を見学

2007年01月11日 | 九州の旅
写真上は、「隼人塚」の全景で、三つの石塔(五重塔)を四つの石像(四天王)が囲む珍しい史跡です。
かって「熊襲塚」と呼ばれ、熊襲征伐(日本書紀ヤマトタケル)や、隼人の乱(奈良時代)の慰霊施設の説がありましたが、平成11年の発掘で平安時代後期のものと考えられているようです。
写真下は、四天王の写真です。背丈とほぼ同じ高さで、顔の表情には長い歴史を感じました。
周囲は、公園として整備され、「隼人塚史跡館」で資料が展示されています。

奈良時代の「隼人の楯」が再現

2007年01月11日 | 九州の旅
写真は、隼人町立歴史民俗資料館に展示されていた「隼人の楯」です。
平城宮の役所跡の井戸枠に使われていた16枚の板が、「延喜式」記されている「隼人の楯」と分かり、再現されたものです。
「延喜式」は、奈良時代の法律「養老律令」の施行細則で、その中に「兵部省・隼人司」と言うお役所がありました。隼人は、隼人司に管理され、朝廷の重要な儀式に刀・槍・楯を装備して参列したようです。
逆S字模様は、鹿児島の縄文時代の土器の模様にも見られるそうで、どことなく南の島の文化を感じます。

鹿児島の郷土玩具

2007年01月11日 | 九州の旅
鹿児島神宮横の隼人町立歴史民俗資料館を見学しました。
上の写真は、郷土玩具「鯛車」です。釣り針をなくした山幸彦が、海神の宮に行き、鯛のノドにあった釣り針を取り戻したという伝説にちなむものだそうで、鹿児島神宮拝殿にも約1mの大きな鯛車が奉納されていましたね。
下の写真は「発鼓」(はつつづみ)で、豆太鼓ともいい、初午祭りの鈴懸馬には特大の鼓が飾られるようです。その他に「ハジキザル」という竹細工の玩具もありました。