妻の油絵「西洋人形」です。
この絵を見ていると、子供の頃、赤いフリルの帽子をかぶった布の人形が女の子の遊び相手になっていたのを思い出しました。
「西洋人形」と言えば、19世紀のフランスや、ドイツで作られた美しさの極地とも言える「ビスク・ドール」が浮かびますが、この人形は、庶民的なものです。
石器時代の石偶や、土偶に始まり、木彫りや、布など様々な素材、技術の変遷を経て現代に続いてきた人形ですが、人形に親しみを感じ、心を通わす疑似体験は、心を和ませ、人を成長させてくれていたものと思われます。
素敵な「ビスク・ドール」や、高級な「雛人形」は、今でも庶民には高嶺の花ですが、展示館や、本などで見るだけならお安いことです。
ひな祭りまでもうすぐ。雛人形の展示会に出かけ、人形と心を通わせてみたくなりました。