昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

古代神話にも出てくる「産屋」について

2007年01月24日 | 中部地方の旅
戦後しばらくまで、全国的に「産小屋(産屋)」でお産をする習慣があり、古代から長く続いていたようです。へえー、そんなことがあったのかと改めて驚き、伝統的な習慣が又一つ消えてしまったことを知りました。
写真は、若狭旅行で見た、小浜市の「若狭歴史民俗資料館」に「産小屋」についての展示です。若狭地方では昭和30年頃まで「産小屋」が利用されていたそうで、今でも敦賀市色浜や、京都府福知山市三和町に建物が残されています。
「産小屋」はお産が不浄のものと考えられ、隔離したと言われていますが、昔のきつい家事労働から開放し、お産から産後までを「産小屋」で過ごすことでその後の生活に必要な体力を回復させるやさしい知恵とも考えられます。
敦賀半島の先端に近い場所に県の指定文化財になっている「色浜の産小屋」がありますが、見つかりませんでした。(標識がほしい)
色浜の沖に明神崎の先に白砂に囲まれた三日月形の水島が見えます。
沖縄のエメラルドグリーンのような海の色と、白砂が素敵でした。