11月22日・23日、愛媛県西条市の観光に行きました。
西条市は、石鎚山のふもとにあり、街の各所にきれいな湧水が流れている静かなイメージの反面、秋になると「西条まつり」があり、町中が熱くなるそうです。
福山からは「しまなみ海道」を通り約2時間で到着します。
2日目の朝7:40頃、西条市壬生川[にゅうがわ]の南付近から見た「石鎚山」の風景です。
やはり「石鎚山」には偉大さを感じます。
曇りでしたが、山頂付近は積雪で、白く光っています。
ふと、周辺を眺めると、なぜかこの田んぼだけ稲の刈入れが残っていました。
「伊曽乃神社」へ参拝しました。
西条市街の東を流れる加茂川に近く、国道11号線の加茂川橋の南、約1Kmの場所にあります。
「伊曽乃神社」は、式内社で、格式のある名神大社です。
景行天皇の皇子武国凝別命[たけくにこりわけのみこと](ヤマトタケルの兄弟)が、この地を開拓する時、天照大神を祭神として建てたと言われています。
神社の建物は、こげ茶色に、金色を基調とした個性的な建物です。
神殿は高床でしたが、拝殿は低床のため、格式を感じるものの、なんとなく親しみが持てる建物でした。
「伊予西条駅」の近くに「観光交流センター」があり、「西条まつり」の案内がされていました。
この「伊曽乃神社」の祭礼は、10月15・16日で、市内の「嘉母神社」「石岡神社」「飯積神社」でも各2日間、10月11日から17日まで勇壮なお祭りが開催されるそうです。
11/22には西条のだんじり発祥の「石岡神社」に行きましたが、写真は割愛します。
「伊曽乃神社」の駐車場を出るとすぐに子供たちの「だんじり」に出会いました。
白木の地味な「だんじり」を子供たちが担いでいます。
車を止めてカメラを向けると、一人が「ギャラリーがいるぞ」と叫んだので手を振ってやりました。
祭りは先月済んだばかりです。
もう来年にそなえての練習でしょうか??
西条市総合文化会館の横にある「うちぬき」と呼ばれる湧水の水汲み場です。
横の水路は「観音水」と呼ばれる湧水の池のようです。
「観音水」に沿って街の散策をしましたが、とても落ち着いたきれいな街です。
旧西条藩陣屋跡の正門に入る道に立って噴水を眺めていたら20羽くらいの水鳥が飛んできました。
約3m離れた場所から、ゆっくりと、しゃがんで撮りました。
この白い鳥は、あまり人を警戒しないようです。
水辺に立ち、遠くの雪山を見ていると心がなごみます。
この旧西条藩陣屋跡は、現在西条高校正門となっています。
正門は、屋根のある大きな建物で、堀に沿って左に「西条郷土博物館」「民芸館」があります。
「西条郷土博物館」を見学、地味な博物館でしたが、予想外に展示物が楽しめました。
国道194号線から見上げた「千町」の景色です。
後ろに見える「櫛ヶ峰」の中腹に造られた「千町」は、棚田で有名だそうです。
西条市から加茂川添いに194号線を南に進み、松山自動車道をくぐって2~3Kmの場所から見える景色です。
「千町」への道は、この写真の景色が見える少し手前に左折する道があります。
細い曲がりくねった山道(舗装の道)をしばらく進むと棚田のある集落があります。
これまで数ヶ所の棚田(棚田百選)を見ましたが、こんなスケールの景色は初めてです。
棚田の間にある坂道をかなり上まで散策しましたが、とても感動的な景色でした。
しかし、ここも過疎の波が押し寄せているようで、荒れた田が目につきました。
帰り道も同じ道をたどりますが、行き帰り共、途中の山道で日本猿に出会いました。
西条市から加茂川添いに194号線を南に進むと「風透トンネル」があり、すぐに笹ヶ峰登山口の案内標識が見えてきます。
標識に従って左折、右カーブしてすぐに左折するとこの「止呂橋」[とろきょう]があります。
止呂橋に曲がる手前の道端に車を置き、歩いて橋に進んでいくと素晴らしい景色が目に飛び込んできました。
「止呂峡」[とろきょう]の景色です。
急峻な高い山の上から深い谷底までダイナミックに紅葉が広がっています。
写真では紅葉の色がうまく出ていませんが、ため息が出るほどの美しさでした。
11月22日14:40頃に見たら谷底が日陰になっていて、翌日午前中に、再び見に行きました。
11月22日11:30頃の「止呂峡」の景色です。
橋の下で二つの谷川が合流し、谷底まで日が射していました。
谷底に橋の影も見えます。
緑の水がたまっている場所が「止呂淵」[とろがふち]で、合流した谷は向って左に流れています。
この「止呂淵」には「
薄雲姫の伝説」があるそうです。
「止呂淵」をズームで撮った写真です。
前日午後、日陰になっていた時の色と違い、宝石アクアマリンのような素敵な色でした。
橋の上からこの美しい「止呂淵」に、しばし見とれていました。
寒風山トンネルを高知県側に抜け、しばらく進むとこんな場所がありました。
道端の桜が満開で、川端の紅葉や、向こうの山の景色が楽しめます。
たしかこの近くの道端にも数本の桜が咲いているのを見かけました。
最近、秋の桜をよく見かけます。
南の高知県側から見る山の景色は、よく日が当り、山頂に雪が見えません。