昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

神の山「開聞岳」を遥拝

2007年01月30日 | 九州の旅
写真は、「開聞岳」です。 間近に見る迫力のある「開聞岳」を見た後、少し離れて見る美しい「開聞岳」をしばらく見入っていました。

開聞岳は、鹿児島県指宿市にある標高924mの火山で、「薩摩富士」といわれています。山は玄武岩で出来た成層火山の上に、安山岩の溶岩ドームが乗った二段の構造になっているそうです。
約2500年前の噴火で山が出来、約2000年前・1500年前に大量の溶岩が噴出して下部の成層火山体が完成、885年の噴火で頂部の溶岩ドームが完成したといわれています。
2000年にも噴気が上った記録があるようです。

実は、開聞岳は、「阿多カルデラ」の一部で、桜島と同様にカルデラ(大きな噴火口)の外輪山でもあります。「阿多カルデラ」は開聞岳・池田湖(カルデラ)・指宿・大隈半島の西岸まで含む大きな噴火口といわれています。

山頂には「枚聞神社」の奥宮である「御岳神社」があるそうで、周辺の定住遺跡や、遺物と合わせて考えると、まだ神社が造られていない旧石器時代や、縄文時代から「神の山」としてあがめられてきたと推察しています。