光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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改めて「模型とラジオ」に驚く

2014-08-11 21:11:18 | 書籍
 帰省のついでに実家にとってあった弟の「模型とラジオ」のバックナンバーを読み返してきました。
 この雑誌についてはこれまでにも1、2度このブログで取り上げた事があります。
 が、いつ読んでもその車両工作のレベルの高さに驚異すら感じます。

 私が読んだのは81年暮れから休刊に至る84年半ばまでのものですが


 小田急LSE7000系
 東武DRC「けごん」
 新幹線200系
 新幹線100系二階建て車

 これらはごく本誌に掲載されてからごく短期間で製品化されたものも多いので一見新製品の紹介のように見えますがれっきとしたフルスクラッチの工作記事です。
 LSEに至っては連接車の工作だったりしますし。
 それどころか

 天賞堂のキドマイティモータを使ってナインスケールの貨車を動力化するユニットを自作するなんてのは朝飯前。

 Nゲージスケールの「ロケット号」(機関車部などは100円玉より小さいのに、プラとブラスで1両づつ試作している!!)
 EC40(マイクロエースの3軸機関車の足回りにロッドを追加)
 EF55(先台車の首振り機構も含めて自作)

 などという今見てもマニアックの極北みたいな題材まででています。
 

 これらはTMSやとれいんの記事のような「製作記」ではなく一応「作り方」として記述されているのが凄いところです。
 その凄い記事が本誌では「ガンプラの改造記事」とか「廃物利用のロボット工作」なんかといっしょくたに連載されていたのですからすごい話です。

 これに限りませんが休刊直前の本誌はミリタリーやらパソコンやら電子工作、RCまでも取り込んで殆ど「ホビーのごった煮」状態。しかもそれぞれが結構当時としてはマニアックなレベルだったりするので今読み返しても妙な勢いを強く感じます。
 ただ、それゆえに雑誌としての統一感が希薄で大概の読者にとっては「お目当てのジャンル以外は見向きもされない」様な構造になった事が休刊の一因だったような気がします。

 ですが妙にジャンルが細分化された今の模型誌の現状を思う時、こういう総合誌の楽しさに強く惹かれるのも確かです。

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