今回は「週刊SL~」を読んでいて感じたことのひとつからです。
例によってまとまりを欠きますがご勘弁を。
他のマニアから見るとおかしな価値基準ですがモデルを評価する時に、最近私の中で大きな割合を占めてきているのが「140Rのカーブをクリアできるか」です。
実は私の購入している新車・中古・ジャンク車の大半は(最初からミニカーブが似合わない編成物を除いて)殆どが140Rテストの洗礼を受けています。
最近ではレイアウトの改修に合わせて葉純線での177Rテストも加わっているのですが、旧式動力のローカル車であればかなりの機種がクリアします。
具体的な例を挙げますとTOMIXのHG仕様の気動車やC57までが140・177Rをクリアしますが同じプロトタイプでもKATOやGMはクリアできない物があります。
(キハ52は177Rを曲がれるのにこれより車体が短いキハ40はできないと言う現実)
蒸気ですとKATOではC50は楽に行きますがC58は140Rでぎりぎりの走行性でした。マイクロのC54・C63・9600等もOKです。
ですがKATOのC11や河合のB6はこういうレイアウトが似合いそうなのに140Rを曲がり切りません。
その一方でカッコに問題のあるとよく言われるマイクロのタンク機ですがE10みたいな化物を別にすれば大概のタンク機がクリアできます。
カッコを犠牲にして走りを優先するか、走れないのを承知で気に入ったスタイルのロコを選ぶか。
ポリシーとしてはどちらも正しいのですがこの辺り、ユーザーのモデルに対する捉え方を試される部分ではあります。
電車について言えば、最近のモデルではMODEMOの路面電車や鉄コレなどを除くとこの条件をクリアできるものは少ないのですが昔のモデルは結構これを回り切れるものが多かったです。
(但し、これはエンドレスの場合です。S字カーブでは条件は厳しくなります.なお、申し添えておきますがこれらはメーカーが公式にお勧めしていないので実行される際は自己責任の範囲でお願いします)
さて、上記の様な価値基準が出てきた背景として、モジュールに140Rのエンドレスを組み込んだ事があります。
このエンドレス、元々は「路面電車や軽車両」用だった(ですから併用軌道が一部にあります)のですが鉄コレの充実以来、当初のもくろみはどこへやら、運転会では平気でビスタカーや京王5000とかが結構平気で爆走したりします。
これには鉄コレ自体の充実もあるのですが、他社の車両でこのエンドレスをクリアできる事が意外に多いことを知った事も大いに関係があるところです。
長編成が豪快に走るところに大きな魅力のある集合式レイアウトの場合、逆に規模が大きくなるほど心理的に短編成を走らせにくくなる欠点があるのでこの種のサブエンドレスの意義は大きいです。
しかし、実際完成させてみると運転会ばかりでなく自宅に置いている時でもこのモジュールのエンドレスは短編成の運転用としてかなり重宝するようになったというのは製作時に気づけなかった大きなメリットでした。
結果として運転会以外では使い道の少ない(せいぜいが車両の飾り台)他のモジュールに比べるときわめて稼働率の高いモジュールとなっています。
いつの間にか一種のテストコースとしての意味合いも備えてしまいましたが。
ですがこれで運転していると例え規模が小さくともそこそこ風景があるとサイズ的に多少不似合いと思える車両でも結構楽しく運転できてしまうのも事実です。
連絡線一本(それも最近は殆ど使わない)のついた単純なエンドレスであるにもかかわらずです。
但しリバースカーブの径の小ささによる不自然な車体連結間のずれは如何ともしがたいのでトンネルや街並みで隠してはいるのですが。
何しろ140RをクリアしさえすればC57やスペーシア、あおぞら号や115系までもが走ってくれるのですから手軽に運転できる楽しさは意外と悪くありません。
そう感じるにつけ「小さくても良いからレイアウトを持ってみると楽しいですよ」という事をもっとアピールできないかと思えます。
確かにトラックプランだけ見れば「実物ではありえない急カーブ」とか「オモチャみたいなエンドレスとか」というのは事実でしょう。
しかし、それは実際に作り、所有した人が「次への過程として感じるべき不満」であって、実際にレイアウトを作り、そこでお気に入りの車両を走らせる事で、不満以上の魅力も感じられることもあるのではないでしょうか。
案外私みたいに「そんな単純かつ幼稚なトラックプランでも持ってみれば結構満足してしまえる」かもしれませんし。
「週刊SL~」などがきっかけとなって一歩踏み出してみる人がすこしでも増えてくれる事、それが総体としてレイアウト趣味の奥行きを広げる効果(引いてはその余沢が既存ユーザーを潤す)となってくれるのではないかと期待はしています。
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まあ、直線部分の走行風景を気軽に楽しむ程度であれば、そんなミニレイアウトを将来、作って楽しみたいと思います。
ミニカーブのレイアウトで一番のメリットと感じるのはそのお手軽感と思います。
ですが一畳サイズのレイアウトでも140Rを奥に手前側に700R程度の大径カーブを組み合わせるという行き方もあるのではないかと思えますね。
そうする事で大径カーブを楽しむためのミニカーブと言う設定も存在意義があると思います。
そうなると「20M級でミニカーブがクリアできるかどうか」も意味を持ってくるのではないでしょうか。