![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/04/6f64abc846a51b2e1c15ff7ccf727f55.jpg)
先日物置をひっくり返して見つけた雑誌。
私が小学生時代の頃の学研の「学習」です。実はこの雑誌、私が鉄道模型を始めるきっかけとなった記事が掲載されています。
その頃までは親類に16番をやっている機関士がいたと言っても、この時期までは鉄道模型というのは自分がやるには高嶺の花もいいところで値段的にも、又、工作の技術的にも小学生の自分が踏み出すにはまだ早い感じがありました。
そんな時に読んだ「学習」の記事は私にとって衝撃的でした。
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これまでも時々このブログで触れてきた関沢新一氏(美空ひばりの「柔」の作詞者にして「モスラ」のl脚本家。「ほろびゆく蒸気機関車」でSLブームを拓いた方でもあります)の「自宅内を一周するレイアウト」との出会いです。
家の中の壁沿いに線路が張り巡らされ、一周するうちに春夏秋冬の風景を列車が通り過ぎる演出。トイレの中にまで本線の一部が通過する遊び心とこだわり。
どれもこれもそれまで知っていた車両工作中心の「鉄道模型」とは一線を画した世界でした。
「自分なりの夢の国をわが手にする」楽しさがそこにある事を知った訳です。
「これをやりたい、いつかこういうのをやりたい」と考え始めたそのタイミングに近所の模型屋で初めて「関水金属のNゲージ」に出会いました。この二つが無ければ鉄道模型の趣味に入るタイミングは少なくとも5年はずれたかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/32/49c11ada4a9e8ab8ec51809c8da7427e.jpg)
関沢氏のレイアウトは本人が出したがらなかったらしく、TMSを初めとする専門誌には殆ど載らなかったと記憶しています。
(雪のトンネルの部分はCMフィルムに使われて海外で賞を取ったという事ですが何のCMだったのかは私にとっては謎のままです)
むしろ今回の「学習」のように児童向けの雑誌や一般向けのムック類で見かける事が多かったかもしれません
(一時期私も見かけたら買う様にはしていたのですがトータルでの資料が少なくこのレイアウトの全貌はつかみきれませんでした)
最近、理想のレイアウトとか、大レイアウトの魅力について考える事が多かった折、今回の発掘は嬉しい物がありました。
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以下私事ながら、自分の両親、特に母親はおそらく、当時のテレビや「美空ひばり」繋がりで、関沢新一氏やその鉄道模型趣味の深さを(トイレの中にまで張り巡らされた線路も)知っており、その結果、鉄道模型とはお金の掛かる大人の趣味で、子供が手を出すようなものではない、との持論を持つようになり、結果的に小学生高学年になるまで、鉄道模型(Nゲージ)に憧れても手を出すことが許されない日々が続きました。
いずれにせよ、自分にとっても、思い出深い本です。よく見つけられたと思います。(記憶が20数年ぶりに蘇りました。。。)
今でもここまでの発想のレイアウトは個人の所有としては存在しないのではないかと思いますね。
(実景を借景化する、場所によって季節を変える、他の趣味とのマッチングも考慮するなど)
仰るとおり加山雄三氏などのモデルライフの話も「鉄道模型」には載っていました。
余談ですが、加山氏のインタビューで注目されるのはKOゲージのくだりです。
今世紀初め頃の「ラピタ」で加山氏提唱の13・5ミリのKOゲージの話が出ていました。
同誌上では「加山氏は13ミリゲージを知らないのではないか」とも取れる記者の評もあったのですが、80年代初めの本で13ミリの存在を知った上でそれが語られており、この考えは20年以上前から加山氏が考えていた事が伺われました。
(おそらく和製メルクリンを念頭に置いていたのではないかと思われます)