光山鉄道管理局・アーカイブス

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今月の「TEZMO SYNDOROME」とあの頃の鉄道コレクションのはなし

2023-10-01 05:53:02 | 書籍
 先日WEBコミックの「TEZMO SYNDOROME」が更新されていましたが、その題材が初期の鉄道コレクションでした。
 以下が本編の記事タイトルです。
 本編をご一読頂いてから、こちらの記事に戻ると効率的かな、と。

あの頃の「鉄コレ」に想いを馳せて… TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)31話

 出だしは風奈と高嶋先輩の学生時代の思い出から始まり、当時出たてだった鉄道コレクションの第一弾のシークレットを肴にJK同士(!)の会話が展開していましたが、いくら再発売と言っても第1弾が出たのは2000年代中盤。つまり逆算すると風奈たちの実年齢が(以下自主規制)

 わたしが鉄道模型を再開するきっかけの一つとなったのが「当時コンビニでも買えた街並みコレクション」だったのですが、その流れを加速させたのが鉄道コレクションの登場にあったのは間違いありません。

 当時は小型車両主体のレイアウトを手掛けていたので、そのコンパクトさに合わせた様な車両のラインナップはたちまちツボにはまりました。
 1両辺り500円のお値段、動力化しても2500円くらいに収まるという価格設定は衝撃的で、後にも先にも「新製品の鉄道模型が安くて驚いた」のはこの時だけです。
 造形自体はお値段相応以上のレベルで個人的には過不足ありませんでしたし、改造の素材と考えても手軽だったのは間違いありません。

 加えて本編では触れられていませんが、TOMIXが同時発売した「ミニカーブレール・スーパーミニカーブレール」のリリースも衝撃的でした。
 お金とスペースの問題は古来テツドウモケイに付きまとう枷の様なものでしたから、その両面からテツドウモケイの趣味のハードルを引き下げる上で鉄コレが果たしたものには大きな意味があったと思います。

 その後、ラインナップを充実させつつモデル自体も造形を向上させてきた流れについては皆さんもご存じの事と思います。
 (当ブログでも鉄コレの造形の進化について記事を書いたことがあります。記事タイトルはは以下の通り)
 光山市交通局のブログです 鉄コレの「埋蔵金編成」から・上田交通編

 翻って今の鉄コレを俯瞰するとラインナップは相当に増えてきましたし、個々のモデルの細密度は上がってきましたがお値段の方もパラレルに上昇し、そこいらの完成品モデルと大差ないものもちらほら見かけます。
 ナローゲージ80やノス鉄で原点回帰の動きは感じられますが、あの当時のような「素朴に楽しめるテツドウモケイ」の域にはなかなかたどり着けていない気もします。

(尤も、これは一人メーカーだけの責任でなく「次はもっと精密に」「次はメジャー級の編成物を」と際限なく欲求を積み重ねてきたユーザーサイドにもその一端はあるとは思うのですが)

 その意味では今回の本編は「鉄コレ自体が今やノスタルジーの存在に変わってきた」現実をも再認識させている気もします。


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