昨年のトレインフェスタでいくつかのクラブを見学した折、モジュールの中の背景画が大きな威力を持つ実例に数多くお目に掛かりました。
中でも駿河鉄道模型クラブの見学の折に、何枚も自作の背景画を見せて頂きましたし、季節によって背景画を差し替える事でレイアウト自体の印象が大きく変わる効果についてご教示頂き、大いに意を強くしたものです。
そんな訳で先日のトレインフェスタでのモジュール展示の折、背景画を何枚か個人的に持ち込んでみました。
市販の背景画をプラダンに貼り付けて一枚板にしたもので、基本的にどのモジュールにも使用可能です。
運転主体のモジュールの場合、特にヤードではモジュールの背後から車両の交換やポイント操作を行う関係上、背景画が邪魔になる事が多いのですが、風景主体のモジュールであればただの空抜きであっても威力が得られるのではないかと考え、自分のモジュールだけではなく他のメンバーのモジュールにもお邪魔して試してみた訳です。
予想はしていたのですが怪獣関連のモジュールでは特に見上げる角度で眺めると意外なほどのリアリティが得られるようです。
一方でドーナツ状のパネル配置になるモジュールレイアウトの場合「奥の方のモジュールが背景パネルの影になって通路側から見えなくなる」という問題もクローズアップされました。この場合、展示の条件に合わせた対応も必要な様です。
(一方でモジュールの後ろで作業する場合「背景画が目隠しになる」と言う効果がある事もわかりましたが)
それと市販の背景画の大半が海外製で日本の風景に合致した物が少ないのも数が必要な場合には問題かもしれません。
自分で描くという手もありますが、誰でも島倉二千六並みの画力があるという訳でもありませんし。
また、10階の展示の中には「背景画を含めたモジュール自体をボックスで包み 内部の照明をコントロールする事で同じ風景に変化をつける」と言う試みが複数のクラブで見られました。流石トップクラスのクラブはやる事が1,2歩先を行っています。
ただ、今回のイベントでは背景画を使う意味の一端は十分感じる事が出来たと思います。
次回にはモジュールの改修などでもう少し工夫してみたいところです。