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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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関水金属の初代EF70それから「控車を作る」

2021-08-10 05:45:33 | 車両・客車・貨車
 タイトルはEF70となっていますが今回手を加えたのは別な車両です。

 先日ニコイチ的ボディコンバートで走りが復活した関水金属の初代EF70。レイアウト上で「ヘッドライトをぽやんと灯らせながら豪快な音をたてて走行」してくれます。
 とはいうものの運転は実質「単機回送状態」ばかりにならざるを得ません。
 走りの点では同じ関水でも初代のC50ほど神経質ではないのでやはり列車の先頭に立てたくなるのは人情というものです。

 前にも書いた通り初代のEF70のカプラーはアーノルドでもケーディでもない「Nゲージ仕様のX2F」
 個人的には形態はアーノルドよりは好いイメージのデザインと思うのですが、如何せんこれを装備していたモデルは同じ関水金属のC50、オハ31、コキ・コキフ10000という年代的に無理がある上にモデル自体がレアもの過ぎるラインナップです。

 手持ちのではコキを除くと精々がオハ31くらいしかなく「EF70がオハ31を牽く光景」というのもぱっとしません。

 ただ、今回ニコイチでボディコンバートした関係で余剰となったもう1両のEF70からカプラーをドナーする事が出来そうです。
 そしてドナーしたカプラーを使って片側X2F、反対側にアーノルドかケーディカプラーを装備した控車を作ろうと思い立ちました。

 ドナー車のEF70からカプラーをスカートごと取り外し。
 ここで引っかかったのがアーノルドと異なりこのX2Fカプラーはスプリングを介さずにスカート内の突起にはめ込む形で左右動しかしない構造だった事(プラスチック製のカプラー本体にバネを付けて左右からセンターへのスイングを可能にしています)

 これを普通にカプラーポケットに組み込むにはどうしてもカプラーのアーム部分の一部カットが必須です。
 しかもこの状態で普通の台車にマウントさせるのは難しそうです(普通のカプラーポケットだと微細なカットが必要と思われる)

 ですが控車の候補はやはり貨車か客車、どちらの場合も応用範囲の広い「偉大なる凡庸」みたいな車両が都合が良い訳です。
 改めてその目で見て白羽の矢が立ったのがTOMIXの初代オハ35系でした。
 これならEF70の年代にも合いますし、大概の旧客や10系客車と組み合わせても不自然さは最小限です。

 というのもこの頃のTOMIX客車はカプラーポケットがはめ込み式ではなくポケット内にカプラーとスプリングを組み込んだ後に下から薄手の金属プレートをはめ込むという構造になっているのです。
 この方式は後からのカプラー交換が容易かつ確実にできるメリットがあるのですがTOMIXのほかは学研の電車モデル位しか追随せず、当のTOMIXもやめてしまっている方式です(他にオハ50系の初期モデルなど。なお写真のはほぼ同じ構造の学研のカプラーです)
 今回のカプラーコンバートにはこの構造が役立つと見ました。

 さっそく組み込んでみると予想に反して「X2Fカプラーのアームをカットしてはめ込むだけ」
 ものの2分と掛かりませんでした(笑)オハフ33の台車は無加工で済みましたし。
 ただしポケット内にきつきつで入っているため、カプラー自体はスイングしません。まあ、KATOカプラーだってスイングしないものが多いのでどうにかなるだろうと腹をくくります。

 EF70との連結もどうにか可能。EF70のアゴ割れスカートが物を言ってカーブの追従性も好いようです。
 何より台車の転がり抵抗が激減したのでEF70の方が息を切らす事も減りました(笑)

 これならレストア記念列車くらいは牽けそうです。