堤卓の弁理士試験情報

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2023年12月22日 弁理士試験 代々木塾 審査官の除斥

2023-12-22 06:05:18 | Weblog
2023年12月22日 弁理士試験 代々木塾 審査官の除斥


問題


 次の記載は、適切であるか。


 弁理士乙は、特許出願Aに関する特許庁における手続についての代理をしている。
 この場合、弁理士乙の大学時代からの親友である審査官甲は、特許出願Aの審査の職務の執行から除斥される。


解答


(審査官の除斥)第四十八条
 第百三十九条(第六号及び第七号を除く。)の規定は、審査官について準用する。


(審判官の除斥)第百三十九条
 審判官は、次の各号のいずれかに該当するときは、その職務の執行から除斥される。
一 審判官又はその配偶者若しくは配偶者であつた者が事件の当事者、参加人若しくは特許異議申立人であるとき、又はあつたとき。
二 審判官が事件の当事者、参加人若しくは特許異議申立人の四親等内の血族、三親等内の姻族若しくは同居の親族であるとき、又はあつたとき。
三 審判官が事件の当事者、参加人又は特許異議申立人の後見人、後見監督人、保佐人、保佐監督人、補助人又は補助監督人であるとき。
四 審判官が事件について証人又は鑑定人となつたとき。
五 審判官が事件について当事者、参加人若しくは特許異議申立人の代理人であるとき、又はあつたとき。
六 審判官が事件について不服を申し立てられた査定に審査官として関与したとき。
七 審判官が第六十七条第二項の延長登録の出願に係る事件についてその特許権に係る特許出願の審査においてその査定に審査官として関与したとき。
八 審判官が事件について直接の利害関係を有するとき。


 特許出願Aの審査官甲が、特許出願Aの代理人である弁理士乙と親友であることは、特許法139条各号のいずれにも該当しない。


 審査官甲は、特許出願Aの代理人である弁理士乙と親友であっても、特許出願Aの審査の職務の執行から除斥されることはない。


 よって、本問の記載は、不適切である。




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