堤卓の弁理士試験情報

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H23/12/10 弁理士試験 商標法の問題

2011-12-10 09:27:25 | Weblog
弁理士試験 商標法の問題

X会社は、商品aに使用をする商標イについて商標権を有しています。
Y会社は、商標ロを付した商品aを日本国内において製造販売しています。
商標ロは商標イに類似しています。
X会社は、Y会社を被告とする損害賠償請求訴訟を提起しました。
この訴訟において、Y会社は、登録商標イと類似する商標ロについては、使用許諾ができないので、X会社には使用料相当額の損害が発生していないと主張しました。
このY会社の主張は認められるでしょうか。

H23/12/10 弁理士試験 商標法の問題

2011-12-10 09:04:05 | Weblog
弁理士試験 商標法の問題

X会社は、商品aに使用をする商標イについて商標登録出願Aをしました。
Y会社は、商品bに使用をする商標ロについて商標登録出願Bをしました。

商品aと商品bは類似し、商標イと商標ロは類似します。

X会社は、協議命令を受けることなく、商標登録出願Aについて、補正をすることなく、商標権の設定の登録を受けました。

Y会社は、協議命令を受けることなく、商標登録出願Bについて、補正をすることなく、商標権の設定の登録を受けました。

P会社は、商標ハを付した商品cを日本国内において業として製造販売しています。

商標ハは商標イに類似し、商品cは商品aに類似します。

X会社は、P会社を被告とする差止請求訴訟を提起しました。

この訴訟において、P会社は、X会社の商標登録出願Aに係る商標登録は、商標法8条2項違反の過誤登録であるから、差止請求権を行使することができないと主張しました。

このP会社の主張は、認められるでしょうか。

ただし、現在は、商標登録出願Aに係る商標権の設定の登録の日から2年を経過した時点であるとします。