2011年夏終了アニメ「Aチャンネル」最終話の感想文

2011-06-27 12:33:14 | 2011年春アニメ関連

今回はTBSで放映された日常アニメ「Aチャンネル」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Achannel10 Achannel11 「Aチャンネル」…まんがタイムきららCaratで連載されている黒田bbの4コマ漫画「Aチャンネル」のアニメ化作品で、アニメ制作はStudio五組です。元GONZOのエリートだった第5スタジオスタッフが初デビューとなり制作したこの作品、第1話から毒気の無い日常アニメといったかんじでしたがトオルとユー子の絡みが面白く好感触でした。

基本的にトオル、るん、ユー子、ナギの4人の仲良しグループの高校生活がメインでしたが、12話で1年間を描いたため四季の移り変わりもあり駆け足ながら様々な表情を見せてきました。中でもやはりユー子の存在感はダントツで、黒髪ロングでしかも気が弱くいぢられ役ということもあり高い人気がありました。

Achannel12 Achannel13 監督の小野学氏自ら現役女子高生に取材したらしく、おっさんから見た女子高生の理想像を見事に体現した作品に仕上がっていたと思います。とくに突き抜けた面白い話とかはありませんでしたが、悪い回がほとんど無く毎週非常に安定していました。ただ9話でホットケーキの素を頭からかぶるのは少々やりすぎかもしれません。

Achannel14 Achannel15 2話から早速風呂回があり、体操服はブルマと狙いすぎではないのかと思いましたが、3話になりユタカとミポリンが登場してからトオルが実は優等生で面倒見が良いことが発覚してから次第にキャラクターに焦点を当てた物語が展開していき、それが実に丁寧に作ってあり視聴していて面白かったです。そして何よりエンディングの入りが絶妙で、毎週いい終わり方でした。

そしてこの作品で欠かせないのは何より毎週入る挿入歌で、これについては「キャラソン宣伝タイムきた」とか「絵コンテの節約」など否定的な意見が目立ちましたが自分はそれほどは気にならなかったです。まぁ中には電波ソングもあったのでそれはイマイチでした。

Achannel16 Achannel17 終盤になると次第に季節は冬になり、新学期が始まるにつれて次第に1学年下のトオルが寂しさを感じるシーンが増えていきましたが、最終話の最後でトオルが言った「るんちゃんは、変わらないね」と共に最終回エンディングは1話の挿入歌「はるかぜの科学」!心憎い演出とともにラストを彩り最後まで素晴らしい作品に仕上がっていました。日常もので最終回でここまで寂しさを感じた作品はおそらく「ARIA」以来かもしれません。

作画はシンプルながら表情豊かで生き生きと描かれ良かったです。BGMも良く四季を表現していたし、挿入歌も良曲があったため良かったと思います。そしてなによりオープニングは楽しい気分にさせる出来や、エンディングの季節の移り変わりの演出も素晴らしかったです。

総評

Achannel18 全体的な感想としては、最初こそ毒にも薬にもならない日常アニメかと思っていましたが、日常アニメながら丁寧に作ってあるのが感じられて非常に安定して面白かったです。キャラクターも魅力的で仲良し4人組全員にちゃんとスポットが当てられていたのも良かったです。

全体的な個人的評価としては、1話の時点では様子見で視聴継続のBランクでしたが、抜群の安定感で安心して見られ、最終回が終わった後は寂しさを感じるほどで、日常アニメとして素晴らしかったので永久保存版のAランクです。

「Aチャンネル」とはAランクのAでした。今回アニメ制作初デビューとなったStudio五組、次回作も期待せずにはいられません。


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