2011年夏終了アニメ「DOG DAYS」最終話の感想文

2011-06-28 19:06:31 | 2011年春アニメ関連

なにかとオリジナルアニメ作品は話題になりやすいと思いつつ、今回はとちテレがアニメに本気です!というのを具現化したような、東京MXと合同で全国最速放映だったローカル局アニメ「DOG DAYS」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Dogdays11 Dogdays12 「DOG DAYS」」…「魔法少女リリカルなのはシリーズ」で知られる原作・都築真紀、監督・草川啓造らのスタッフが結集して作られたオリジナルアニメ作品で、アニメ制作はなのはシリーズと同じくセブン・アークスです。なのはスタッフ久々のオリジナル作品ということで前人気は高かったこの作品、1話では予想外の風雲たけし城だったため盛り上がりには欠けていました。

2話から早速主人公のシンクが勇者となりガレット獅子団領軍と戦っていましたが、途中で発動させた紋章術はどうみてもリリカルなのはの影響を受けていました。そしてとりあえず爆発!しかもこれらの技、中盤以降全く出てきてなかったような気がします。

Dogdays13 Dogdays14 戦とか言いつつも実際は死人どころか怪我人すらほとんど出ず、そのくせ武器は剣や斧を使っていたので、別に木刀とかでも良かったように見えます。あとはとにかく派手な魔法陣に爆発と、このあたりは「なのは」スタッフらしい演出でした。

さらにキャラクターの名前が複雑すぎたのも難ありで、1クールアニメでこれだけのキャラクターを覚えられるはずもなく、ほとんどは顔と名前が一致しませんでした。そのため声優で覚えるか適当に略称をつけて呼ぶのが基本になっていました。あと兵士達モブキャラが適当すぎて全く感情移入できないのも問題だったかもしれません。

Dogdays15 Dogdays16 そんな中でも裏方に徹し普段は旅に出ていて魔物と実戦を繰り返していたダルキアン卿とユキカゼは個性があり良かったです。後半では勇者帰還前に必死で最前の方法を探していたリコもまるでヒロインのようでした。他にもエクレールにミルヒオーレやレオ閣下など個性派キャラは多かったですがメインキャラ以外はほとんど登場しなかったので、ここまでキャラ増やさなくても良かったのではと感じてしまいました。

Dogdays17 Dogdays18 6話からシリアス展開になってきましたが、いきなり死ぬとか極端な展開になってきたためヌルい展開とシリアスのバランスが悪かったように感じました。しかもそれまで生死をかけたバトルなんて一度も体験したことがない主人公が普通に戦ってるし…しかも魔物との戦いは1話で終わってしまい拍子抜けでした。

Dogdays20 Dogdays19 「日常」とならび2011年春アニメ期待はずれツートップと言われていましたが、後半に取って付けたようなシリアス展開とヌルい戦という名ばかりの風雲たけし城…そして最後の勇者帰還に関して再召還の条件が偶然全て揃っていたため91日後にまた呼ぶことができるというご都合主義、他にも攻撃が当たって服だけ脱げたり、聖剣が光って服と傷を完全回復、なんでタツマキだけ異世界と地球行ったり来たりできるん?など突っ込みどころはいくらでもありましたが「なのは」ファンはこれで十分楽しめたんでしょうか。

Dogdays21 Dogdays22 ただこの作品、とにかく声優は豪華で現在のアニメを牽引する若手の人気声優から渋い声で有名な実力派男性声優まで揃えまくったためスタッフロールの声優欄だけでも一見の価値はありました。

作画はセブン・アークスとは思えないほど安定していた…と言いたいところですが所々気になるところもあり、11話の姫のライブはどう見ても別人で見事な作画崩壊でした。今時あそこまで悪くなったのを見たのは久々です。主題歌は非常に良く、オープニングの水樹奈々といい、エンディングの堀江由衣といい格好良い曲でした。

総評

Dogdays23 全体的な感想としては、とにかくご都合主義で緊張感のかけらも無いヌルいアニメでつまらなかったですがなぜか最後まで見てしまいました。おそらくライトノベルでもありえないような内容をアニメで放映したから逆に新鮮だったのかもしれません。そして声優がとにかく豪華でした。

全体的な個人的評価としては、1話の時点ではガチ魔法バトルかと思いきや風雲たけし城だったので期待はずれでCランクでしたが、逆にこの都合が良すぎる展開がクセになりそうだったので結果的には視聴継続のBランクでした。

あの終わり方はどう見ても2期に続くと思われますが、あれで2期なかったら逆に衝撃です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿