続いてローカルアニメを視聴していきます。今回は2012年夏アニメの中でも注目作だったオリジナルアニメ「TARI TARI」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「TARI TARI」…アニメ制作会社P.A.WORKS制作のオリジナルアニメで、アニメ制作はP.A.WORKSです。ご当地もののオリジナルアニメを作らせたら非常に素晴らしい実績を残し続けるこの会社、去年は「花咲くいろは」のヒットが印象的でしたが今回は江ノ島を舞台にしたオリジナルアニメを制作したようです。
冒頭から謎の回想が入っていたのが気になりますが、そこから続く台所のシーンや登校シーンで目を見張るのはなんといっても背景の美しさです。P.A.WORKS制作アニメといえば、なんといっても地元を舞台にしたご当地アニメの数々が有名ですが今回もそれは健在のようです。ここまで背景が美しいのはここと京都アニメーションが抜きんでているんじゃないでしょうか。
声楽部とやらの練習で歌っている歌が「リフレクティア」だったのは衝撃でしたが、この声楽部が出場しようとしている合同音楽発表会が重要なイベントのようで、登場人物の一人宮本来夏がそれに独自で出場しようと、自分で合唱部を新たに作り参加するのが目的のようです。しかしまだ1話なのもありほとんど部員すら集まらない状況みたいなので、これからどうなるのか…というのが序盤の話の展開のようでした。キャラクターの目的が明確なのは分かりやすくて良かったと思います。少々惜しかったのは1話の時点ではキャラクターの名前がほとんど覚えられなかったことでしょうか。学校の説明は序盤でされていたため、2話以降での説明に期待したいところです。
音楽科の坂井和奏を誘うシーンでケンカになりかけていたので、これはあの岡田磨理脚本再び…?とちょっと構えてしまいましたが、どうやら岡田磨理は関わっていないようなので一安心です。なんだかんだでメインキャラのようだし、黒髪だしメガネかけてることもあったしきっと合唱部に入るんでしょう。
オリジナルアニメで、さらに1話ながらダレない展開だったのは見事です。それに彩りを加えていたのはBGMでした。明るめの話なのでテンポの良い曲が要所要所に流れていましたが、それが実に小気味よく作品を引き立てていました。このあたりも良い仕事をしていたと感じます。公園で歌うシーンなど恥ずかしいところもありながらも5人がたまたま集まったところで終わったので、これからこの5人が話のメインになるんでしょう。思わず続きが気になる終わり方でした。
作画は非常に良く文句無しです。今回の関口可奈味の絵は好き嫌いが分かれそうですが、自分はやはりtt時代のほうが…。と少々無粋なことも考えてしまいます。作中のBGMも素晴らしいですが主題歌も実に良くOPとED共に作品に合っていました。
総評1話の全体的な感想としては、さすがP.A.WORKSといったかんじの見事な作品でした。キャラ作画こそ控えめですが作り込まれた背景、テンポの良い展開を演出するBGMに主題歌も良く実に丁寧な作品で、この制作会社らしいと感じました。
1話の個人的評価としては、圧倒的な面白さこそありませんが全体的に非常に高い水準で丁寧に作られていて面白かったので永久保存版のAランクです。続きが気になる展開だったしこれからにも期待です。
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