年末に向けてアニメをフルスピードで消化している中、一つ話題作が最終回を迎えたためせっかくだから感想をまとめました。今回は「インフィニット・ストラトス2」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「インフィニット・ストラトス2」…オーバーラップ文庫から刊行されている弓弦イズルのライトノベル「インフィニット・ストラトス」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作は1期から引き続きエイトビットです。
1話の時点でなんかやばそうな雰囲気を出していましたが、案の定2話以降も微妙な展開は続きしかも1期のときと違い最初からヒロイン達の好感度がMAXなため攻略要素も皆無、ただひたすら一夏がモテまくってラッキースケベを起こし怒られるワンパターンな展開だらけで面白くもなんともなかったです。新キャラの更識姉妹も、あまりにもワンパターンだからとりあえず追加しただけのキャラにしか見えずヒロインらしくありませんでした。
1期が爆発的人気を叩き出したのはなんといってもシャルロットの功績が大きかったと思いますが、1期のときはあれほど見事に魅力を引き出したのにも関わらず今回の2期はあまり魅力が無く単なる1キャラクターに成り下がっていました。萌えアニメでキャラクターを表現できないのであれば救いようが無く、もしこれが2期ものでなかったならば途中で確実に切っていました。
1期のときはキャラクターの魅力が高かったのに加えストーリーもいくつか気になる謎があり面白かったところが大きかったのに対し、2期では1期の伏線をほぼ完全に無視し全く新しい展開になっていたため意味不明なところも多く、しかも新勢力だったファントムタスクも結局何がしたかったのか分からないまま最終回では撤退して終わり。最後はヒロイン達の風呂シーンで終わらせるなど終わり方も相当ひどかったです。終わってみれば1期からの期待を悪い意味で見事に裏切っていました。
作画は悪いです。萌えアニメでこれは致命的で特に後半がひどくほとんど別人でした。1期と2期では作画監督が変わっているのも大きいかもしれません。ファントムタスクと束が戦っているシーンでいきなり店の外のシーンに切り替わったりラストの風呂シーンも床が映されるなど明らかに作画が間に合って無くてごまかしているところが露骨だったのもひどかったです。ただISの空中戦シーンだけは相変わらず良かったです。BGMは全く印象に残らず、主題歌もイマイチでした。でも最終回エンディングでの全ヒロインエンディングカットダイジェストは良かったです。
総評
全体的な感想としては…くだらないアニメでした。1期で人気が出た理由を勘違いしたのかは知りませんが露骨なエロ描写とワンパターンな展開ばかりで、ストーリーやキャラの掘り下げに力を入れなかった分中身が全く無くなっていました。それに加え作画も後半悪くなり最後も投げっぱなしで終わらせたため、駄目なアニメのお手本のような出来になっていました。
全体的な個人的評価としては、1話の時点では様子見も兼ねて視聴継続のBランクでしたが、終わってみれば空中戦だけは良かったですがここ数年でも珍しいほどに駄目な出来でいくらシャルロットが良くても補えず、見ていて不快になるレベルだったので最終的には黒歴史認定のDランクです。個人的には「アクエリオンEVOL」を余裕で抜き2期で最も評価を下げた作品でした。
しかしそんな出来でも1期からの信者の後押しを受けたのと、1巻では1話の水着シーンの完全版が含まれていたせいかBD/DVD売り上げは26000枚越えと2013年秋アニメの中では暫定1位のようです。自分は1期のBDを持っていますが2期のBDは100円でもいりません。
売り上げこそ全てという意味ではこの作風は正しいのかもしれませんが、こういうのが売れるからこそ今の深夜アニメは似たような作品ばかりになってしまうのは仕方ないのかもしれません。
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